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「唯月以外の選手がもっと」。尚志は高速アタッカー・MF松本岳士が左サイド攻略

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尚志高の高速アタッカー、MF松本岳士が左サイドで活躍

[6.2 インターハイ福島県予選決勝 尚志高 2-1(延長)学法石川高 Jヴィレッジスタジアム]

 世代屈指のストライカー・FW染野唯月(3年)に注目の集まる尚志高だが、他にも面白い素材たちがいる。この日は司令塔のレフティーMF小池陸斗(3年)らとともに、左MF松本岳士(3年)が存在感。「伊東純也選手やムバッペ選手とか、スピードのある選手が好きなので、そういう選手になれるようにしたいです」という快足アタッカーは、染野とのワンツーや、抜群のスピードを活かした縦への仕掛けで左サイドを攻略していた。

 この日はファーストプレーで手応えを感じ、どんどん前へ。止まらない存在になっていた。仲村浩二監督も「スピードや抜け出しも素晴らしい選手」と讃える一方で、「ファーストチャンスで決められない。課題が残っている」と指摘する。

 この日も前半8分に染野とのパス交換から右足シュートを放ったシーンで決めていれば、チームも楽になったかもしれない。結局、松本は何度もあわやのシーンを作り出していたものの、無得点のまま後半終了間際に交代。松本は「自分の武器の縦の突破というところはできたんですけれども自分、決定力はまだ全然課題なので、シュート練習とかしていきたい」と改善を誓っていた。

 この日も染野に相手のマークが集中。尚志はそれでも強引に染野にボールを入れて、セカンドボールを拾われるようなシーンが増えてしまっていた。松本は「唯月以外の選手がもっともっと点取れたりしたら、チームももっと強くなるかなと思います」。自分もその一人になるために、より突破やシュートを磨く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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