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“最年少弾”には無関心も、久保建英は「文化の違い」に刺激

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ボール回しで欧州組に加わった日本代表MF久保建英(FC東京)

 日本代表として初めて過ごした3日間。キリンチャレンジカップのトリニダード・トバゴ戦を翌日に控えた4日、MF久保建英(FC東京)が合宿生活の感想を語った。チームメートからのサポートも受けつつ、充実した時を過ごしているようだ。

「自分からというよりは、みんなに声をかけてもらっていて優しいです」。18歳の誕生日を迎えた4日、最年少の久保は初めてA代表の囲み取材に応じた。「外に出ることないのでどこかに行くことはないですけど、ご飯の時にいろいろ」と語り、順調にコミュニケーションが広がっているという。

 合宿初日の練習場には、同じU-20世代のGK大迫敬介(広島)と登場。DF酒井宏樹(マルセイユ)らと短い会話をする姿は見られたものの、その後は海外組とは分かれて調整したこともあり、FC東京の同僚でもあるDF室屋成、MF橋本拳人、FW永井謙佑とランニングで話し込む場面が目立った。

 だが、翌日からは状況が一変。練習前にはFW大迫勇也(ブレーメン)、MF原口元気(ハノーファー)、MF堂安律(フローニンゲン)を中心とする“鳥かご”(ボール回し)に加わり、5日のウォーミングアップではMF小林祐希(ヘーレンフェーン)、MF中島翔哉(アルドゥハイル)と談笑しながらランニングする姿も見られた。

 初対面が大半を占める欧州組との関係性も上々で「集合の時とかは緊張しましたけど、グラウンドに入ったらあまりない」ときっぱり。日本のトップレベルの選手が集まる代表での生活を「刺激しかない」と意気揚々と過ごしているという。

 久保が本職とする2列目のポジションには、MF香川真司、MF南野拓実、中島、堂安といった猛者たちが並ぶ。「全然みんな違うタイプですけど、強いていうなら前目のタイプは人が多いところでもやや強引に行ける」。その差異を「文化の違い」と言い切る久保は「自分もなくはないけど、自分よりある」と周囲の個性を素直に称える。

 だからこそ「やりながら楽しい」と述べ、翌日に控えるトリニダード・トバゴ戦を「練習というより、試合を見て感じることが大きい」と心待ちに。自身は金田喜稔氏が記録した史上最年少ゴール記録(19歳119日)の大幅更新に期待もかかるが、「記録のためにサッカーやっているわけじゃないので、全く気にしていない」と雑音を排して挑むつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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