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[MOM2891]八戸学院光星MF水口大都(3年)_青森3位決定戦で抜群の存在感放った名手

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70分間存在感ある動きを見せた八戸学院光星高MF水口大都

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 インターハイ青森県予選3位決定戦 十和田工高 0-3 八戸学院光星高 ダイハツスタジアム]

 相手のチェックがそこまで厳しくなかったことは確か。だが、八戸学院光星高のMF水口大都(3年)は非常に余裕のあるプレーを70分間続けていた。DFライン近くまで落ちてボールを受けたり、高い位置に顔を出したりして、ワンツーやドリブル突破にもチャレンジ。対角のミドルパスをピタリと通したシーンもあった。

 そして後半27分には、「仲間が取ってくれて自分が前向きだったので内から持っていけた」という絶妙スルーパスでMF遠山北斗(3年)のゴールをアシスト。判断良くボールをインターセプトしていた部分含めて存在感は絶大だった。

 本人のコメントからは意識の高さが感じられた。通していたミドルパスも自分の思うような精度でなかったことを反省。通ったからOKではなく、より質を求めていたことが印象的だった。

 キックとボールキープを得意とする177cmの長身ボランチ。特長をしっかりと表現していたが、「自分が行き過ぎちゃうところがある。それを抑えないといけない」と語り、より試合展開や状況を考えながらプレーすることを課題に挙げていた。

 昨年11月の県新人戦準決勝で絶対王者・青森山田高に0-5で敗戦。水口は自分のプレーが「5割出せたかどうか」と首を振る。バルセロナのスペイン代表MFセルヒオ・ブスケツのプレーが好みだというボランチは、青森山田のような強敵相手でも自分のプレーをより表現することが目標だ。

 全国出場のチャンスはあと選手権だけ。今回のインターハイ予選は準決勝で八戸学院野辺地西高に競り負けているだけに「選手権は山田も、野西もガチで倒しに行きたいと思います」。キック精度やロングシュートを磨いてライバルを「ガチで倒す」。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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