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中島翔哉、新布陣に戸惑いなし「違いも面白い」「サッカーはサッカー」

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東京Vユースの後輩DF畠中槙之輔(横浜FM)とスマートフォンを見つめるMF中島翔哉(アルドゥハイル)

 森保ジャパン発足以降初めての3バックを採用した日本代表だが、MF中島翔哉(アルドゥハイル)にとってはそれほど一大事ではなかったようだ。キリンチャレンジ杯のトリニダード・トバゴ戦(△0-0)から一夜明けた6日、3-4-2-1の新布陣について「そこまで変わらない。ちょっとした違いもあるけど、違いも面白い」と笑顔で話した。

 たしかに影響を感じさせないパフォーマンスだった。5日のトリニダード・トバゴ戦、3-4-2-1の左シャドーに入った中島は両チーム最多7本のシュートを記録。持ち味のドリブル突破から左足で狙う場面もあれば、ハーフウェーライン付近から巧みなターンで相手を抜き去るシーンも。さらに直接FKではクロスバー直撃のキックを見せ、普段と変わらぬきらめきを放った。

 発足当初から採用している4-2-3-1ではMF堂安律、MF南野拓実との“若手三銃士”に加えてFW大迫勇也もボールに関わるため、前線の攻撃パターンは豊富だった。しかし、3-4-2-1では南野が抜けることで前線の人数が減り、スモールスペースでの崩しは難化。選手たちの中からは困惑する声も聞かれていた。

 しかし「4-2-3-1とか3-4-3(3-4-2-1)もあまり変わらない」と語る中島にとって、システムの違いはそう重要ではないという。トリニダード・トバゴ戦翌日に「システムが違うと多少は違うし、立ち位置は変わるし、注意しないといけないことはあるけど、サッカーはサッカーなので」と普段どおりの心持ちを明かした。

 もっとも、そうした立ち位置の違いを平然と受け止められるようになった背景には、移籍先のカタールで学んだ成果もある。「周りから見ていて成長しているかどうかは分からないが、自分の中では成長していると思う」。もともと持っていたボールスキルと、カタールで獲得したポジションセンス。我が道を行くアタッカーは新布陣でも輝き続ける。

(取材・文 竹内達也)

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