レアル・マドリーへの移籍が決まったセルビア代表FWルカ・ヨビッチについて、同胞の先輩ベリコ・パウノビッチ氏が賛辞を贈っている。

　元セルビア・モンテネグロ代表であり、現役時代はアトレティコ・マドリー、ヘタフェなどでもプレー。引退後は指導者に転身し、U-20セルビア代表やシカゴ・ファイアーで指導したパウノビッチ氏が『Goal』のインタビューでヨビッチについて言及した。

「プレドラグ・ミヤトビッチ、ダボル・シュケルなど、旧ユーゴ時代から偉大なFWは間近に見てきた。だけど、ヨビッチのようなFWはこれまでいなかった」

「U-19セルビア代表を率いていたとき、ヨビッチをU-19に引き上げたことがあった。あの時彼は3歳くらい若かったけど、本当に素晴らしい才能を持っていてね。これから偉大なプレーヤーになると瞬時に確信したよ」

　先日、レアルへの加入が正式に決まった教え子ヨビッチについて、パウノビッチ氏はこう続けた。

「マドリーは素晴らしいFWを補強した。ボックスの内外を問わず質の高いプレーができて、ヘディングでも両足どちらでも素晴らしいシュートが打てる。そしてシュートに持ち込む際のタッチも素晴らしいんだ。これはFWとしてとてつもないレパートリーだと思う。そしてゴール前では常に正確であり、冷静なんだ。そう、まるで氷のようにね」

「彼はまだまだ伸びしろがある。それでも、セルビアが輩出した才能の中でも、現時点で最高峰と言っていいと思う」

　パウノビッチ氏はアトレティコで長らくプレーしたこともあり、クリスティアン・ビエリやジミー・フロイド・ハッセルバインク、フェルナンド・トーレスとも同僚だった。名FWをよく知る同氏からしても、ヨビッチの才能は突出していると見ているようだ。

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