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得意のハイボールで強さ発揮した長崎日大の注目GK前田、より絶対的な守護神へ

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長崎日大高の注目GK前田祥は完封勝利

[6.6 インターハイ長崎県予選準決勝 諫早商高 0-2 長崎日大高 長崎県立総合運動公園補助競技場]

 良いGKから絶対的な守護神へ。長崎日大高のGK前田祥(3年)は184cmの長身守護神。昨年もゴールを守って12年ぶりの優勝に貢献している前田は、この日も絶対的な自信を持つハイボールで安定したキャッチングを見せるなど、完封勝利に貢献した。

「自分は特に何もしていないですけれども、DFのみんなが頑張ってくれたのでそこは助かりました。自分ずっとこの前の(長崎)南山戦とかもハイボールにはチャレンジしていて、そこには自信を持って今回もできていました」

 サイズと身体能力もあり、注目される存在に。昨年のインターハイではPK戦にもつれ込んだ初戦(対盛岡商高)で活躍もしている。経験者として迎えた今年は、リーダーとしても期待される一年。だが、亀田陽司監督は「能力は持っているけれど、まだ優しいです。まだ、絶対的なリーダーシップを発揮したり、『守護神がいる』という感じではないです」と厳しい。この日も、見切っていたとは言え、相手の決定的なシュートに対してやや反応が遅れたシーンがあった。

 本人は熱くなりすぎると、自分のプレーに影響してしまうことを危惧。冷静さを保っているようだが、これからまた経験を重ねる中でゴール前でより堂々と守り、チームを安心させる守護神になっていくことが期待されている。それだけに、より自分にプラスアルファを加え、存在感を増して上のステージで通用するGKを目指す。

 理想とするGKはマヌエル・ノイアーだ。「ブラジルワールドカップで見たノイアー選手のような守備範囲の広さを持っていたり、絶対にハイボールで負けないGKになりたいです」。ビルドアップの部分なども意識的に向上させて上へ。まずはインターハイに出場し、多くの関係者に見てもらう機会を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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