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[MOM2895]芦屋学園FW近藤悠介(3年)_5戦5発!速い、強い、巧い大型レフティー

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後半35分、芦屋学園高FW近藤悠介(9番)が右足で同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.7 インターハイ兵庫県予選準決勝 芦屋学園高 1-1(PK3-0)滝川二高 アスパ五色メイングラウンド]

 芦屋学園高の許泰萬監督が「速くて、強くて、巧い。そしてデカイ左利き。プロとかに行けるポテンシャルがある。まだ(才能の)半分しか出していないです」と素材感を認める大型レフティーだ。

 この日、180cmFW近藤悠介(3年)は後半勝負の方針で先発を外れ、0-1の後半9分から登場。50m走6秒1の俊足を活かしてサイドへ抜け出し、決定的なクロスを上げるなどチャンスに絡んでいたFWは、試合終了直前の後半35分に劇的なゴールを決める。

 FK後の流れから、味方が必死に繋いだボールをゴール前で受けた近藤は「トラップが上手く行ったので、コース狙って打とうと思っていた。左利きなので、相手もそれを分かっているので右で」と右足一閃。コースを突いた一撃は右ポストを叩き、ゴールラインを越えた。

 チームを救う劇的な同点ゴールに「テンションが上りました」と近藤。そしてPK戦も1人目に登場してゴールするなど勝利に貢献した近藤は、「(同点ゴールのシーンは)負けていたので絶対に決めると思っていたので、強い気持ちで行きました。自分、能力あるのが分かっているので、気持ちで行こうかなと思って、絶対に滝二に負けずにドリブルして、シュートも決められたので良かった」と会心の表情で喜んでいた。

 高校進学後にSHからFWへ転向。許監督らから抜け出し、駆け引きを学び、FWとして成長したと感じている。だが、怪我で新人戦は活躍できず。まだまだ球際に緩く入ってしまうような課題もある。それでも3年生になって、人間的に少しずつ成長してきたというレフティーは、ここへ来てチームを勝たせる活躍を見せている。この日のゴールで3戦連発の計5ゴール。決勝でもヒーローになる意気込みだ。

「左足のドリブルとか、シュートとか、何でもできるので、あとフィジカルに頼ったプレーもできるし、ゴール前のヘディングは誰にも負けない。決勝絶対に勝ちたいです。自分が一番点獲ってチームを沖縄に連れていきたいです」。自身の力に自信を持つ近藤の将来の目標はプロ入り。それを実現させるためにも必ず決勝で勝って、全国舞台に立つ。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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