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久保建英の存在に感謝する堂安律「年下の追い上げはありがたい」

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MF堂安律はMF久保建英の台頭に刺激を受ける

 日本代表の森保一監督が9日のエルサルバドル戦(ひとめS)に向けて3バックを継続してテストする考えを示したことで、MF堂安律(フローニンゲン)のポジションは引き続き2シャドーの一角となりそうだ。

 森保ジャパン初のスコアレスドローに終わった5日のトリニダード・トバゴ戦を改めて振り返り、「一戦目で出た課題として決定力不足というのがあったし、そこにフォーカスして、勝利にシビアにこだわってやりたい」と必勝を誓った。

 シュート25本を浴びせたトリニダード・トバゴ戦では堂安が3本、FW大迫勇也が2本、MF中島翔哉が7本と、先発した前線の3枚で計12本のシュートを打ったが、いずれも不発。「決定機と言える決定機はなかった」と指摘する堂安は「前3枚のコミュニケーション、連係はチームとしてトライしないといけない。前の3人が絡みながら決定機をつくりたい」と、試合翌日には練習場で森保監督と長時間話し込み、チームメイトともピッチ内外でコミュニケーションを取ってきた。

「監督が話がしたいということで(自分を)呼んで、僕も考えていることがあったので、いいディスカッションになった」。森保監督はエルサルバドル戦に向けてメンバーの入れ替えを示唆しており、堂安を含めて前線の組み合わせが変わる可能性もある。指揮官はMF久保建英のベンチ入りも明言。堂安と久保という2人のレフティーが2シャドーに並び立つ可能性も否定はできない。

 17年のU-20W杯でチームメイトだった久保について堂安は「ワールドユース(U-20W杯)は4-2-3-1で、彼はトップ下で、僕は右だった。シャドーでも距離感は変わらないと思うし、ポジションを入れ替えながらプレーしていたので、そこは特に変わらない」と指摘。「生かしながら、生かされながら、チームのためになればいい」とイメージを膨らませた。

 東京五輪世代ながら昨年9月の森保ジャパン初陣でA代表に初招集され、日本代表の常連となった20歳の堂安だが、18歳の久保のA代表入りには「刺激しかない」と言う。「彼が成長することで焦らされる自分がいる。彼の存在に感謝したい。年下の追い上げは自分にとってありがたい」。“後輩”との競争を歓迎し、自分の成長へと還元していこうとしている。

(取材・文 西山紘平)

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