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[MOM2896]三田学園FW廣畑晴揮(3年)_「めちゃくちゃ切れている」俊足アタッカー

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{{c|三田学園高}の「めちゃくちゃ切れている」FW廣畑晴揮がゴールに迫る

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.7 インターハイ兵庫県予選準決勝 三田学園高 2-0 神戸星城高 アスパ五色メイングラウンド]

 三田学園高の福原幸明監督は左サイドの俊足FW廣畑晴揮(3年)について、「めちゃくちゃ切れています」と説明する。「完全に効いている。預けたら行ってくれる」と信頼する存在がこの日も三田学園の攻撃を引っ張った。

 開始5分、左中間でボールを受けるとターンしながら一気に縦へ切れ込み、角度の無い位置から左足一閃。強烈な一撃はクロスバーを叩いたが、「シュートはいつも自分の意識の中に持っていて、ゴール目指して点決めるのが自分の仕事やと思っているので、あそこまで強引にシュートまで持っていけたのが良かったと思います」という1プレーでチームを勢いづけた。

 その後も左サイドでスピードを発揮し、シュートへ。後半13分には鋭い抜け出しからあわやのシーンを作り出したほか、24分にも角度の無い位置から右足シュートを枠へ飛ばした。これをGKに阻まれるなど得点できなかったが、それでも簡単には「ケアできない」(福原監督)スピードで終始危険な存在に。指揮官はその廣畑をマン・オブ・ザ・マッチに推した。

 今大会はここまで4得点を奪っていたが、この日無得点に終わったことを本人は反省。だが、左右両足遜色なくシュートできる力とスピードに乗ったドリブルは要注目だ。「1対1は絶対的な自信がある」と廣畑。数的不利でも個で仕掛けてシュートを打ち切ることができる力は今後も対戦相手を苦しめそうだ。

 今年は腰椎分離症で約3か月離脱。新人戦を欠場し、プリンスリーグも開幕戦は出場することができなかった。それでも、途中出場した阪南大高との第2節でゴールを決めるなどアピール。先発を勝ち取り、サイド攻撃の中心になっている。

「自分の仕事は点獲ること、ゴールに向かって点獲ることですね。プレースタイルはちょっと違うけれど、中島翔哉選手みたいに仕掛けて、仕掛けて、チャンスメークして、得点する選手になりたい」と廣畑。決勝でもマークされることが予想されるが、自分が行くこと、おとりになることの状況判断をしながら「得点を決められたらいいし、チームの勝ちに繋がるようなプレーができたらいい」。その攻撃力で三田学園にインターハイ予選初優勝と2度目の全国切符をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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