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姿を変えた3-4-2-1、会場ムードも後押し? DF昌子「声が通りやすかった」

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日本代表DF昌子源(トゥールーズ)

[6.9 キリンチャレンジ杯 日本2-0エルサルバドル ひとめS]

 日本代表新布陣の3-4-2-1はこの日、初戦とは全く異なる表情を見せていた。最前線と両ウイングバックにスプリント能力の高い選手を起用したことで、攻撃時の推進力が大幅アップ。主将を担ったDF昌子源(トゥールーズ)は「みんなが理解し合えていた」と前向きに振り返った。

 3バック初挑戦となったトリニダード・トバゴ戦(△0-0)では、前後半でシュート25本を放ったが無得点。準備期間が短かったこともあり、守備のリスク管理に気を配りながらの攻撃が目立った。試合後、選手からは「ボランチが重かった」(MF守田英正)「SBの癖が残っていた」(DF長友佑都)という後傾姿勢への反省が口々に語られていた。

 そうして迎えたエルサルバドル戦。森保一監督は先発6人を入れ替え、両ウイングバックにMF原口元気、MF伊東純也といったアタッカータイプを起用し、1トップにはFW永井謙佑を抜擢した。相手の戦術に違いはあったものの、この起用が的中。序盤からサイド攻撃が活性化し、永井はスピードを活かして2ゴールを奪った。

「前回(トリニダード・トバゴ戦)の課題はあったし、ウイングバックがやっぱり低かった。(エルサルバドル戦はウイングバックが)宏樹くん(DF酒井宏樹)、(長友)佑都くんと違ってスピードがあって攻撃的な二人だったので、できるだけ守備はさせたくなかったし、それでも守備も非常にうまくいっていた」(昌子)。

 こうした好連携の背景には、ひとめぼれスタジアム宮城のサポーターの影響もあったという。

「ここでやるのは6年ぶりって聞いたけど、これは文句ではないんですけど、皆さんが試合を見入っていたおかげで声が通ったので、比較的守備のオーガナイズがやりやすかった。謙ちゃん(FW永井謙佑)まで通ってくれたんでね」。

 この日会場に集まった観客は絶え間ないチャントで試合を盛り上げるというより、試合展開に合わせて自然発生的に挙がる歓声が目立った。相手の攻撃時にはシーンとした空気が会場に広がる場面もあったが、そうした時間帯はプレッシングの確認がしやすかったようだ。

 また「3バックになっても4バックになっても、後ろはやることは変わらんし」と自信を持って語ったように、トリニダード・トバゴ戦に続いて起用されたGKシュミット・ダニエル、DF冨安健洋、DF畠中槙之介との関係性は、前線の構成が変わっても盤石。4バックに変更した後半15分までほぼ完璧な対応を続けていた。

 システムは変えずとも、スタイルを変えた日本代表。「一番わかりやすく言うと、謙ちゃんとサコくん(FW大迫勇也)の違い。サコくんはボールキープが得意で、謙ちゃんはスピードがある。それぞれの特長を理解して、みんながやり方を変えていったのがすごく良かった」(昌子)。“臨機応変”を目指す森保ジャパンにとって、今後につながる収穫を得た6月のキリンチャレンジカップだったようだ。

(取材・文 竹内達也)

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