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日本vsエルサルバドル 試合後の森保一監督会見要旨

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日本代表の森保一監督

[6.9 キリンチャレンジ杯 日本2-0エルサルバドル ひとめS]

 日本代表は9日、ひとめぼれスタジアム宮城で行われたキリンチャレンジカップでエルサルバドル代表と対戦し、2-0で勝利した。

以下、試合後の森保一監督会見要旨

「ここ2試合で3バックというこれまでやってなかったことをチームとしてチャレンジした。選手は代わるが、1試合目よりも2試合目のほうがチームとしてさらにいい形に持っていこう、勝利という結果をつかもうということで、選手たちは難しいトライだったと思うが、前向きに粘り強くチャレンジしてくれて、結果に結びつけてくれたと思っている。3バックでも4バックでも変わらないが、速攻を仕掛けるときは速攻を、遅攻になったときにはGKやDFラインからしっかりビルドアップして前線の攻撃につなげるというところでは、2得点ともDFラインからのパスが起点となってゴールに結びついたので、チームとしてこれからも続け、さらにクオリティーを上げていけるようにしたい。

 ゲームの中で3バックから4バックに変えて、選手には相手との兼ね合いの中、自分たちがどういうことをするか、対応力を持ってチームとして戦うことを試合前に伝えたが、選手たちはシステムが変わる中も混乱することなく、いいコミュニケーションを取りながら、意思統一しながら、無失点に抑えて勝利できたことは良かったと思う。我々が目指しているところは今日の相手のレベルではないので、より高い技術があるところ、より高いインテンシティーの戦いの中でも勝っていけるように、さらに上を目指してやっていきたい」

─3バックの攻撃にどういう改善が見られたか。永井が持ち味を出したが、大迫がいない中での攻撃の評価は?
「1試合目も時間を追うごとにビルドアップの形は良くなったと思うが、前線にDFラインからボールを運ぶときのポジショニングで、3バックでそのままビルドアップする部分と、ボランチが1枚、DFラインに下りてビルドアップして、より幅を使いながら揺さぶりながら高い位置にボールを運び、そこからセンターバックが前線のスペースに進入していくという部分は1試合目のビデオを見ながら確認して、昨日のトレーニングでも確認して、今日の試合に臨んだ。選手たちは限られた時間の中で、いいイメージを持ってトライしてくれたと思っている。

 永井については、起点となるプレーも練習のときからトライしてくれて、いい形で顔を出すという部分、そして彼の最大の特徴であるスピードを生かしてDFラインの背後に飛び出していくというところ。うまく自分の特徴とチームのコンセプトをミックスして、整理して、試合に臨んでくれたと思う」

─このグループとしては9月のW杯予選まで今回が最後の試合だったが、予定どおり進んだか。
「ある程度、今回トライしようとしたことは、選手たちが前向きにチャレンジしてくれて、できたかなと思う。もちろん3バックをやるという部分ではパーフェクトではないし、まだ最初の一歩を踏み出したというところだと思うが、選手たちがいい感覚を持って、一つのアクションでできるような戦い方ができたと思っている。一つの形だけでなく、試合の中でシステムを変えることや、我々が戦う上で想定外が起きたときにどうやって修正していくか、臨機応変に柔軟に対応するかというところでは、わざと試合の中でシステムを変えて選手たちに戦ってもらったが、そういうところも今後の戦い方に生きてくるのかなと思う。どれだけできたのかはみなさんの評価にお任せしたいが、選手たちが今やれるチャレンジのベストを尽くしてくれたと思っている」

─久保をピッチに送り出したときの指示と、実際にプレーを見た感想は。
「ピッチに送り出すときの指示はポジショニングのことを言っただけで、トップ下のポジションに入るということで、攻撃で起点となること、2-0でリードしている状況から入ったので守備の部分も前線から頑張ってほしいということは伝えた。よく覚えていないけど、思い切ってプレーしてほしいというような思いはあった。プレーの評価だが、伸び伸びと自分の特徴を生かしてプレーしてくれたのかなと思うし、周りの選手とも試合の中でのプレー機会は初めてだったが、スムーズに連係連動できる、彼の持っている技術や賢さという部分が出ていたと思う」

─今日のウイングバックは攻撃的な2人だったが、ウイングバックの使い方をどう考えているか。
「ウイングバックの選手の特徴を生かして、戦い方のギアを変えるところはできていたのかなと思う。ただ、1試合目になかなか絵が持てない中でプレーしてくれたウイングバックの選手が今日プレーしていれば、さらに攻撃の部分では高い位置でアプローチする、守備の部分ではスペースをしっかり埋めながらスライドして守備するということは、おそらくだれが出てもできていたかなと思う。1試合目と2試合目で選手が代わって特徴も変わる分、仕掛けの部分では違うところがあると思うが、ポジショニングのところはチームとして上手く修正、改善してできたと思う。一人ひとりの特徴は違うが、攻撃のときはより高い位置で攻撃的に行く、守備になったらスペースを埋めていくというのは、だれが出てもそのポジションに求める役割は変わらないと思う」

─コパ・アメリカ初戦のチリ戦に向けてどのようにチームを作っていくか。
「まずはチャレンジ精神を持ってチリ戦に臨むということをチームとしてしっかりやりたいと思う。インテンシティーが相当高いゲームに初戦からなると思うので、そういう覚悟を持ってコパ・アメリカのチリ戦に臨みたい。その中で自分たちが学ぶべきものと、学ぶだけでなく、自分たちはやれるんだ、どこまでやれるのかというところも含めて、選手たちには働きかけていきたい。コパ・アメリカに参加するということで、このキリンチャレンジカップとはメンバーが大幅に代わって臨むことになるが、我々が世界の舞台に立って勝つために、アジアでは確実に勝つ、そして世界の舞台で勝っていくために、コパ・アメリカで結果を出せるように、自分たちがどれだけやれるかというところで少しでも手応えが持てる大会にしていきたい」

─久保には今後どういう成長曲線を描いてほしいか。震災のあった宮城で勝利を届けられたことについては。
「久保にはこれからさらに成長してもらえるようにという部分で、今日のA代表でのデビューをきっかけに新たな刺激が彼に入ることで彼自身の成長につながっていけばいいと思う。どういうふうに成長するかは私自身もみなさんと同様に楽しみにしていきたいし、見守っていければと思っている。

 我々はいろんな都道府県で試合をさせていただいているが、日本全体ということはもちろん、試合を行う会場があるところがどういうことが歴史的に起こっているのか考えながら、その土地でみんなで頑張って。いろんな発信ができるようにしようということは選手にもこの宮城に来ても話をした。11年の東日本大震災で宮城をはじめとする東北のみなさんが被災されて、日常生活を奪われて、心に傷を負っているということ。それは19年になってもまだまだ元通りになっているとは言えないと思うし、これから先、復興に向けて長い道のりを歩んでいくと思う。まずは選手、スタッフとともに、日本代表サッカーチームとして東日本大震災で被災された方々の心に寄り添っていきたいということをあらためて伝えていければと思っている。今日の我々のプレーを見ていただいて希望や勇気、元気、そして復興に向けて頑張っている方々、傷ついている方々に励ましのエールを送れるようにしようと。選手たちはそういう思いを持って戦ってくれたと思う」

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