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名経大高蔵は波なくしたCB沢田が決勝も完封勝利に貢献、決勝ヘッドも!:愛知

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前半9分、名経大高蔵高CB沢田一颯が先制ゴールを喜ぶ

[6.8 インターハイ愛知県予選決勝 岡崎城西高 0-1 名経大高蔵高 口論義運動公園]

 背番号18のCBが攻守でチームの愛知制覇に貢献した。前半9分、名経大高蔵高はMF岩松虎徹(2年)の左CKを中央のCB矢田丈翔主将(3年)の背後から飛び込んできたCB沢田一颯(3年)が頭で合わせる。「あのシーンは練習でやってきたことを。とにかく僕は高さが武器だと思っているので、そこで決めるしか無い。練習でもああいう形で何回か決めているので(イメージは)頭の中でできていた」という沢田のヘッドがゴール右隅に決まった。

 会心の一撃を決めた背番号18は応援席まで駆け寄って歓喜の跳躍。「チームでも先制点を獲りに行こうと話していたので、早い段階で先制点を獲れたのが大きかったと思います」と自身のゴールを素直に喜んでいた。

 沢田は昨年の経験者の一人。177cmの高さを活かしたヘッドと対人の強さを武器としているが、「ボク、波が凄いので」と認めるように、パフォーマンスが安定せずに今年は絶対的な存在になることができていなかった。それでも、先発起用された今大会は矢田とともに中央で奮闘。決勝でも的確なカバーリングやタックルでピンチの芽を摘んでいた。そして球際の強さも発揮。島井雅也監督も「(CB2人は)この大会で伸びた」と認めるプレーで守備を支えた。

 失点続きだったリーグ戦から、今大会は5試合でわずか1失点。3回戦から4試合連続完封勝利を達成した沢田は「このインターハイ出してもらえて、(初戦の)長久手戦の1失点で抑えられたのは成長しかないですね。1対1の強さとか強くなったと思いますし、波もなくできたと思います」と胸を張った。
 
 次は全国大会だ。「個人的には自分の武器である高さを全国に見せつけたいですね」というCBは課題をさらに改善して沖縄の夏を迎える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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