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[MOM2898]名経大高蔵DF大屋哲平(2年)_普段から細部にこだわるSB、運動量とスピードで相手のサイド攻撃を封鎖

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{c|名経大高蔵高}}の右SB大屋哲平はサイドの攻防戦で強みを発揮し、勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.8 インターハイ愛知県予選決勝 岡崎城西高 0-1 名経大高蔵高 口論義運動公園]

 名経大高蔵高の島井雅也監督はインターハイ出場を決めた決勝戦のマン・オブ・ザ・マッチについて、背番号24の右SBの名を挙げた。「城西の左サイドをほぼ完璧に抑え込んだ。この試合に限らず、どの試合でも力を出してくれる。凄くマジメで、凄く身体を張ってくれる」と賛辞の弁を並べていた。

 DF大屋哲平(2年)はこの日、県新人戦優勝校・岡崎城西高のストロングポイントである左サイドからの仕掛けを封鎖。対峙したMF若槻唯杜(3年)とMF小林泰嘉(3年)はいずれも突破力が特長な選手で、彼らは何度もドリブルで仕掛けてきていたが、「(若槻、小林に対しては)YOUTUBEや動画でいっぱい研究してきょう臨んだので」と微笑む大屋は振り切られることなく守りきった。

 そして、攻撃面では右サイドでのパスワークに絡み、チャンスがあれば、スピードを活かしてエンドライン深くまで切れ込んでいた。また、1-0の後半終了間際にはカウンターから持ち味の運動量とスピードを発揮して右サイドを独走。足を攣らせる選手が増加するなど一番苦しい時間帯だったが、そこでも際立つ走力を示して優勝に貢献した。

 大屋は岡崎城西のある岡崎市の岡崎市立南中出身だ。「自分は足下という高蔵のサッカーに合っていないけれど、あえて高蔵に来て自分の足りない部分を伸ばしていければなと思って高蔵を選びました」という大屋は、高校進学後にSHからSBへコンバートされた。今年はじめの県新人戦は出場していなかったというが、コツコツと努力を続けてきたDFはインターハイ予選前からレギュラーを獲得。そして、アベレージの高いプレーで決勝進出に貢献すると、知り合いもいて「やっぱり負けられない」という岡崎城西からの勝利で全国切符を掴んだ。

「練習からコツコツやって、雑用だったり、(細部まで)進んでやることで試合の運が自分に転がってくると思う」という考えの持ち主。今後もマジメに努力を続けて、チームの全国大会での勝利などに貢献する意気込みだ。

「全国でも自分の持ち味のスピードと運動量と1対1の強さを見せて全国で勝ちたいです」。日本代表のSB長友佑都が憧れのプレーヤー。ほぼ同じの身長ながらも世界と戦うDFのように、大屋はどの試合でも献身的に特長を発揮し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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