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なでしことドロー決着…アルゼンチン女子がまるで優勝したかのように喜んだ理由

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プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたMFエステファニア・バニーニ

 なでしこジャパン(日本女子代表)とグループリーグ初戦で引き分けたアルゼンチン女子代表は、まるで優勝したかのような喜びようだった。

 アルゼンチンは10日、女子ワールドカップのグループリーグ第1節で前回大会準優勝のなでしこと対戦。ポゼッション率39%、パス本数はなでしこの約3分の1と押し込まれながらも“全員守備”で耐え抜き、スコアレスドローで勝ち点1を獲得した。

 試合終了後に喜びを爆発させたアルゼンチンイレブン。まるで優勝したかのように笑顔で抱き合い、涙を流して喜んでいる姿が印象的だった。

 2007年大会以来、12年ぶり3回目の出場を果たしたアルゼンチンは、この試合までワールドカップで6戦全敗。FIFAランキング7位でワールドカップ優勝経験のあるなでしこから史上初の勝ち点を獲得できたことが嬉しかったようだ(アルゼンチンはFIFAランキング37位)。

 アルゼンチンのテレビ局『TyCスポーツ』も「アルゼンチンは強力な日本の攻撃に耐え、フランスでのワールドカップで歴史的なスコアレスドローを達成した」と報道。

 この試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたMFエステファニア・バニーニは「私たちは非常に満足している。日本の方が優れていることはわかっていた。だから、私たちはスマートな試合をして、たくさん走らなければいけなかった。この勝利は多くのことを意味する。アルゼンチン人の女性平等のための闘い。将来における最初の一歩だと思うわ」と、歴史的快挙を喜んだ。

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