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MLSであまりにも静かで虚しいオウンゴール…「今まで見た中で最悪のもののひとつ」

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オウンゴールをしてしまったGKダニエル・ベガ

 アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)で虚しいオウンゴールが生まれてしまった。10日、ニュージーランド『スタッフ』が伝えている。

 悲劇は9日のMLS・サンノゼ・アースクエイクス対FCダラス戦で起きた。0-0で迎えた前半27分、アースクエイクスのGKダニエル・ベガはPA内で足下にボールを収めると周囲を確認。ひとまず一番近くにいたPA左外の味方にパスを出した。

 しかし、相手選手はプレッシャーを与えるためにダッシュ。ベガからパスを受けた味方選手は危機を察知し、ワントラップから再びベガへとリターンパスを出した。最後方でのパスのやり取りに、両クラブの選手は立ち位置を修正しながら次のアクションに備える。すると、直後に悲劇が起きた。

 ベガは向かってくるパスを確認しながら周囲の動きもチェック。だが、無情なボールはベガの右足に収まらず、かかとに優しくタッチしてそのままゴールラインを静かに跨いでいった。

 ベガは初歩的ミスからの失点に両手を腰に当てて落胆。両クラブの選手はゆっくりと歩きながら、相手選手は両手を挙げて喜び、味方選手は両手を膝につく。あまりにも静かな得点シーンとなった。試合はこの後、アースクエイクスが一時逆転に成功するも、ダラスが同点に追いつき、2-2のドローに終わっている。

『MLSマルチプレックス』というウェブサイトでは、ベガのオウンゴールを「いままで見たなかで最悪のもののひとつ」と揶揄。さらにコメントは続き、「アースクエイクスにとって今シーズン最悪の瞬間のひとつだ。そしてこれがベガの最初のミスというわけではなかった。背番号1のポジションにいる選手が、このようなミスを繰り返してはならない」とパフォーマンス批判へとつながっている。

 35歳のアルゼンチン人であるベガはアルゼンチンのビッグクラブ・リバープレートに2007年から12年まで所属していた。アースクエイクスには今季から加入している。


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