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「武蔵が活躍していたので…」札幌ジェイ獲得のPK、鈴木武蔵がキッカー務めた舞台裏

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FW鈴木武蔵はハートのサインでゴールセレブレーション

[6.15 J1第15節 川崎F1-1札幌 等々力]

 前半のPKは明暗が分かれ、チャンスを仕留めた北海道コンサドーレ札幌が先制に成功した。川崎Fは前半27分、FWレアンドロ・ダミアンのPKをGKク・ソンユンが止めると、札幌は39分にFW鈴木武蔵が冷静に沈めた。

 PKを獲得したのはFWジェイだったが、ペナルティースポットについたのは鈴木だった。

 PKを譲ったジェイには配慮があった。負傷で離脱し、この試合が開幕節以来、14試合ぶりとなる先発復帰だった。「自分が長い間怪我をしてプレーできなかった。その間に武蔵が活躍していたので今回は譲った。またPKがあれば、次は自分が蹴りたい」と胸の内を明かした。

 2人で会話し、鈴木はジェイに「蹴る」と申し出た。「(キッカーは)決まっていなかったです。僕が蹴りたかったので、蹴らせてもらいました」。きっちりとチャンスを仕留め、右足でGKの逆を突き、ゴール左下隅に突き刺した。

 鈴木は前節の広島戦で負傷し、6月のキリンチャレンジカップに臨む日本代表を辞退した。「怪我したことは仕方がない。休めということなのかなと自分の中で解釈して、治療に専念した」。川崎F戦で復活の狼煙を上げ、再び代表定着を見据える。「結果を出していけば、またあそこ(A代表)に呼ばれるチャンスもあると思う。まずはチームの勝利のために点を取っていきたい」とゴール量産を誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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