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またしても最後にドラマ!! 興梠AT弾の浦和、大槻体制2戦目で6試合ぶり白星

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同点ゴールを決めた浦和レッズMF宇賀神友弥

[6.15 J1第15節 浦和2-1鳥栖 埼玉]

 J1リーグは15日、第15節を各地で行い、浦和レッズサガン鳥栖に2-1で勝利した。エースFW興梠慎三が後半アディショナルタイムに勝ち越しゴール。前節も終了間際の得点で引き分けていた浦和はまたしてもドラマティックな形で試合を動かし、大槻毅監督体制での初勝利を飾った。

 国際Aマッチウィークによる中断期間を経てのリーグ戦。ホームの浦和は前節の川崎F戦(△1-1)から先発1人を入れ替え、FWアンドリュー・ナバウトが3試合ぶりに復帰した。対する鳥栖は主力のDF原輝綺がA代表、MF松岡大起がU-22日本代表に帯同中。先発3人を変更し、MF小野裕二、FW趙東建、FW安庸佑が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 最初の決定機は浦和。前半7分、中盤で前を向いたナバウトが前方にスルーパスを送ると、FW興梠慎三が鋭い突破から右足シュートを放つ。しかし、これはGK高丘陽平が左手一本で阻止。鳥栖も同12分、右サイドをロングドリブルで切り裂いた安の折り返しに小野、MF福田晃斗が反応するも、今度はGK西川周作がビッグセーブを見せた。

 直後のセットプレーでは浦和にアクシデント。小野とMF柴戸海の競り合いから西川が左足を痛めて倒れ込み、最後は起き上がったもののプレーが数分間にわたって中断した。なおも勢いを強める鳥栖は前半17分、右サイドを駆け上がったFW金崎夢生のクロスに小野が頭で合わせたが、うまくミートしなかった。

 それでも鳥栖は前半18分、ついにスコアを動かした。左サイドのスローインからDF三丸拡がタメを作ると、鋭いスプリントを見せた福田がゴール前にクロスを配給。これを大外から飛び込んできた安がMF宇賀神友弥を振り切ってボレーで合わせ、昨年5月6日以来1年1か月ぶりとなるゴールを叩き込んだ。

 1点ビハインドとなった浦和はそこから猛攻をスタート。サイドを広く使った布陣からテンポよくボールをつなぎ、敵陣に何度も侵攻する。すると前半31分、右サイドを持ち上がったMF岩武克弥が斜めのパスをゴール前に送ると、FW武藤雄樹のスルーでボールはファーサイドへ。ここに走り込んだ宇賀神がダイレクトで流し込んだ。

 スコアレスで迎えた後半2分にも浦和が決定機を迎えた。MF青木拓矢が大きく空いた右サイドにグラウンダーでのロングフィードを通すと、宇賀神がカットインから股抜きシュート。しかし、惜しくも枠を外れた。その後は両チームともにスペースを突き合うカウンター合戦がスタートし、早くもオープンゲームの様相となった。

 そこで先に動いたのは浦和の大槻監督。後半7分、ナバウトに代わってMF長澤和輝を投入し、まずは前線のテコ入れを行った。鳥栖は同12分、カウンターの応酬から安が右サイドを駆け上がり、左足でカットインシュートを放つも西川が好セーブ。同22分、金明輝監督はFW趙東建に代わってFWフェルナンド・トーレスを投入した。

 元スペイン代表の3試合ぶり登場で勢いを増した鳥栖は後半23分、三丸のクロスに金崎が頭で合わせるも西川の正面。その後も空中戦ではトーレスにボールを集め、敵陣深くにポイントをつくろうと試みる。ところが後半アディショナルタイム、浦和はカウンターから興梠が左からの浮き球に反応すると、落ち着いたダイレクトシュートで勝ち越し弾。劣勢を打破して土壇場で勝ち越した浦和が6試合ぶりの勝利を飾った。

(取材・文 竹内達也)
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