beacon

「勝敗を分ける選手に」。明秀日立期待の2年生MF石橋がボランチ、左DFで勝利に貢献

このエントリーをはてなブックマークに追加

明秀日立高期待の2年生MF石橋衛は逆転勝利に貢献

[6.15 インターハイ茨城県予選準決勝 明秀日立高 2-1(延長)鹿島学園高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]

 明秀日立高は3年生たちの奮闘で見事な逆転勝ち。その中で、萬場努監督はボランチとして先発し、後半途中から左DFに移ってからも安定感の高いプレーを続けた2年生MF石橋衡も高く評価していた。

 明秀日立は2年前の選手権で全国8強入りしたが、そのチームにはDF深見凜主将という万能型がいた。萬場監督は「深見のように、厳しいところにハメればできる。ウチの顔になって欲しいです」と期待。これまでは、どちらかというとボールをさばくタイプだったというが、推進力が増して力でボールを持っていくことができるようになってきている。

 本人はこの日のプレーについて「今、競り合いの調子も良くて、そこでは負けたくないと思っていて、そこでは譲らないように意識していました」とコメント。後半途中に最終ラインに入ってからは鹿島学園高のエースFW磯部直也(3年)と対峙するシーンが増えたが、「飛び込むんじゃなくて、耐えて、ボールが見えた時に獲りに行こうと思って対応しました」と説明したように、冷静に対応して決定的なシーンを作らせなかった。

 178cmと長身でまだ身長は伸びているという。神奈川県のJFC FUTURO時代は県4強。中学時代同様の雰囲気の良さを感じて進学した明秀日立で目立つ存在になってきている。現在の目標は「勝敗を分ける選手になること」だ。

「大会前に(萬場監督から)『勝敗を分けろ』と言われて、そこから段々前に行くという意識が強くなりました。自分がどこを目指すのかとか考えたら、このままさばくだけでなく、ゴールも獲りたいと。決勝は自分が勝敗を分けて行けるように、その上で周りをしっかり見て勝っていけるようにしたい」。決勝でも自分が勝利を決める活躍をすることを目指す。将来の目標はプロ入り。2年生MFは自身の将来のためにも必ず全国切符を掴む。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

TOP