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劣勢時に「リミッターが外れる」久保建英、軽やか2人抜きも「あそこで決めていたら…」

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日本代表MF久保建英(FC東京→レアル・マドリー)

[6.17 コパ・アメリカGL第1節 日本0-4チリ モルンビ―]

 初めてA代表のスターティングメンバ―に名を連ねて試合に臨んだMF久保建英(FC東京→レアル・マドリー)。90分間ピッチに立ち続けた18歳は見せ場を作りながらも、ノーゴールに終わり、0-4の完敗を喫した試合を「非常に悔しく思う」と振り返った。

 初スタメンで4-2-3-1のトップ下の位置に入ると、前半7分には直接FKでゴールを脅かし、同13分には左サイドでボールを受けると鮮やかなワンタッチでMFエリック・プルガルを抜き去って前線に運ぶなど存在感を示す場面もあったが、徐々にボールに触れる回数を減らしていった。

 すると前半41分に先制点を奪われ、後半9分に追加点を決められてリードを広げられる。2点のビハインドを背負ったものの、後半20分に久保が魅せた。左サイドでボールを受けて、MF中山雄太とのワンツーでPA内に侵入すると、「チームが劣勢になったときに、たまにリミッターが外れるじゃないけど、何も考えずにスルスルと抜けるときがある」との言葉通り、挟み込もうとする相手2人の間を軽やかに突破。しかし、左足で放ったシュートはゴールに外れ、「あそこで決めていたら、こっちの時間帯に引き寄せられたと思うので反省している」と悔しさを滲ませた。

 その後も好機を創出した日本だったが決定力を欠いて得点が生まれずに試合が進むと、終盤の後半37分と同38分に立て続けに失点して0-4の完封負けを喫した。「自分たちは決定的なチャンスで決め切れなかった。試合は途中から支配されたが、それでも2、3点入っていれば全然分からなかったので、決め切れずに点差を広げられてしまい、非常に悔しく思います」。

 0-4の完敗。相手に支配される時間も長かったが、後半に日本のリズムで試合が進んだ時間帯もあったため、「0-0のときにあれをできていたら、もっと違ったと思う」と答えると、「シュートも打たないと入らないので、チームとして積極的にシュートで終われるように次の試合から心掛けていきたい」と気持ちを切り替えようとしていた。

(取材・文 折戸岳彦)
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