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“世界”を経験したC大阪DF瀬古、今後のテーマは「堂々と」

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後半、空中戦を競り合うセレッソ大阪DF瀬古歩夢

[6.19 ルヴァン杯PO第1戦 FC東京1-0C大阪 味スタ]

 U-20ワールドカップに参加したU-20日本代表DF瀬古歩夢セレッソ大阪に帰ってきた。復帰初戦となったルヴァン杯プレーオフステージ第1戦は0-1で敗れ、「久々にチームに帰ってきて結果が求められる中、チームの結果が出なかったことが非常に残念」と悔しさを吐露。しかし、攻守の持ち味はたしかに発揮されていた。

 U-20W杯ではターンオーバー気味に挑んだグループリーグ第3節を除き、3試合に主力として出場。エクアドル、メキシコ、韓国という各大陸の強豪アタッカーと対峙した経験を糧に「帰ってきてからは堂々とプレーしたいという思いがあった」と意気込み、久しぶりのJリーグに臨んでいた。

 圧巻だったのは前半24分、チームが一方的な劣勢を強いられた中、一本の縦パスで戦況を変えた場面だ。「自分自身ボールをもらった時にスペースが空いていたので、持ち運んで顔を上げたら空いていると思ったので通した」。最後はゴールに繋がらなかったものの、ドンピシャのパスでMF福満隆貴の惜しいシュートを導いた。

 またチームは徐々にそこから主導権を取り戻す。「そういった実感としてはなかったけど、(縦パスは)特長の一つでもある。攻撃的なサッカーをしようという思いが伝わったなら良かったと思う」。U-20大会期間中に19歳を迎えたばかりのDFは、すでにチーム全体のムードまで掌握しようとしている。

 もっとも、試合結果は0-1。前半終了間際の失点には悔いも残し、攻撃面でも後半はなかなか違いをつくれなかった。「相手がブロックを作った中で、横で回してばかりだった。もっと縦に入れても良かったという反省点があるし、今後の課題だと思う。次に試合があるので修正していけたらいい」。ホームで迎える第2戦に向け、世界に学んだ19歳は再び気を引き締め直した。

(取材・文 竹内達也)
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