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流経大柏相手に大逆転勝利の日体大柏、MF佐藤がチーム勢いづける2発!

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後半17分、日体大柏高MF佐藤大斗が右足シュートを決めて2-2に

[6.19 インターハイ千葉県予選決勝 日体大柏高 4-3(延長)流通経済大柏高 千葉県総合スポーツセンター東総運動場]

 2点差を追いつき、再び勝ち越されながらも逆転して千葉制覇。日体大柏高を勢いづけたのは、間違いなく背番号9だった。序盤に2点を先取されて追い込まれた日体大柏だったが、前半22分の追撃ゴールで息を吹き返す。カウンターからMF佐藤大斗(3年)が右サイドにはたくと、これを受けたFW耕野祥護(3年)が右サイドを独走。クロスにファーサイドで飛び込んだのは、このカウンター攻撃の起点となった9番だった。

「自分が前に出して、耕野祥護がDFをぶち抜いてくれると分かっていた。あとは走って。練習でもそういう形をやっていた」。1タッチでゴールネットを揺らして1点差。主将のDF伊藤夕真(3年)は「(佐藤のゴールで)もしかしたら行けるんじゃないかと思いました」と振り返っていたが、貴重なゴールによって勇気づけられたチームは強敵・流通経済大柏高に1点差のまま食らいつく。

 次のゴールを決めたのも佐藤だった。後半17分、自陣からのFKのこぼれ球に反応して右足シュート。この跳ね返りを「1タッチすると相手が来ると思った。ファーが空いていたので」という佐藤が、ダイレクトでの右足シュートで左隅に沈める。

 U-17日本代表の名手・GK松原颯汰(2年)を再び破るゴールは、本人も「びっくりです」と振り返る会心の一撃。主役の座こそ、後半アディショナルタイムと延長後半アディショナルタイムにゴールを決めた10番FW長崎陸(3年)に譲ったものの、それに負けない活躍で優勝に貢献した。

 持ち味はクロスからの1タッチシュートやスプリントできる部分。今大会3得点のアタッカーは、全国大会でも「点でチームに貢献したいなと思っています」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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