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日体大柏FW耕野、高速ドリブルで流経大柏の脅威に

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日体大柏高のFW耕野祥護は抜群のスピードで相手の脅威に

[6.19 インターハイ千葉県予選決勝 日体大柏高 4-3(延長)流通経済大柏高 千葉県総合スポーツセンター東総運動場]

 強烈なインパクトを残した。日体大柏高のFW耕野祥護(3年)は、50mを6秒2で走る俊足ストライカー。素走りするよりも「モノを追った方が速い」と笑うFWは、圧倒的なドリブルスピードで名門・流通経済大柏高の脅威になった。

 流経大柏はこの日、耕野にマンマークをつけてきていたが、それでも耕野は自慢のスピードでチャンスメークし続けた。前半8分にドリブル突破からあわやのシーンを作り出すと、0-2とされて迎えた22分に右サイドで圧巻のプレー。スピードに乗ったドリブルによって一人で敵陣深くまで持ち上がると、ファーサイドでサポートしたMF佐藤大斗に絶妙なラストパスを通し、追撃ゴールをアシストした。

「これでチームが元気付けられたらと。自分が起点になってできればと」考えていたという耕野のプレーでチームは勇気を得た。守備に重きを置いて戦うチームの中で、1トップの耕野は右サイドを独力で抜け出し、正確なクロスを連発。プレミアリーグで戦う流経大柏を十分に苦しめていた。

 本人も「ヘディングとかそういう部分は得意ではないんですけれども、それ以外はできたと思います」と納得の表情を見せた。この日は延長戦を含む100分間の死闘。体力面の不安がある耕野は実際に足が攣りそうだったというが、「ここまで来たら走るしか無い」と延長後半にもドリブルで1度、2度と会場を沸かせた。

 コーチ陣も驚くほどの頑張り、走り抜く力を見せて勝利に貢献した耕野は、全国大会でも「自分のスタイル貫いて頑張りたい」。千葉代表の“最も危険な存在”が全国でもそのスピードと得点に絡むプレーでインパクトを残す。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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