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板倉滉が序盤に「バタついた」理由…そして、立ち直った理由

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FWエディンソン・カバーニと競り合う日本代表DF板倉滉

[6.20 コパ・アメリカGL第2節 日本2-2ウルグアイ ポルトアレグレ]

 立ち上がりにバタついたことは自身も認める。しかし、時間が経つごとに、その安定感は増していき、日本代表DF板倉滉(フローニンゲン)はチームの勝ち点1獲得に貢献した。

 第1節チリ戦で出場のなかった板倉だったが、ウルグアイ戦ではスターティングメンバ―に名を連ねてA代表デビューを迎えた。だが、試合開始直後のコントロールミスをFWルイス・スアレスに拾われてあわやというシュートを打たれると、その後もパスが安定せずにミスが目立った。これには本人も自覚があり、「入りはバタついたので良くなかった」と振り返る。

「緊張していたわけではないけど、久々のゲームということもあったし、久々にボランチをやったこともあり、少し視野が狭かった。あと、相手がガツガツ来ると予想していたので、何となく、その考えが自分を焦らせていたところもあると思う」

 しかし、「ミスを繰り返しても、自分の良さである守備でチームに貢献しないといけないという気持ちが強くなった」とまずは自身がやるべきことをこなし、「落ち着いて1本、正確にやることで周囲が少しずつ見えてきた」と立ち直し、徐々に攻撃面でも正確な散らしでリズムを生み出していった。

 FWルイス・スアレス、FWエディンソン・カバーニという2枚看板を擁する“本気”のウルグアイと2-2のドローを演じながらも、「やっぱり勝ちたかった。勝てたと思うので、そこは悔しい」と唇を噛む。そして、個人的には守備面では「やれるという気持ちになった」と手応えを感じる一方で、ボールを持った際のプレーには「クオリティーの低さが目立った」と反省を口にする。「縦パスのスピードだったり、ボールを失わないクオリティーというのは、自分はまだまだ追い付いていないし、足りない部分だと実際に試合をして感じた」と、この試合で見えた課題を今後、克服していく。

(取材・文 折戸岳彦)
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