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カバーニとの1対1を阻止!!1年ぶり代表戦で存在感示した川島「使ってもらったからには…」

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試合後、スアレスと言葉をかわすGK川島永嗣

[6.20 コパ・アメリカGL第2節 日本2-2ウルグアイ ポルトアレグレ]

 29本のシュートもなんの、昨年7月2日のロシアW杯・ベルギー戦以来、約1年ぶりとなる代表戦出場で日本代表GK川島永嗣(ストラスブール)がベテランの力を誇示した。

 最大の見せ場は1-1で迎えた後半10分。FWルイス・スアレスのスルーパスに抜け出したFWエディンソン・カバーニとの1対1を見事に阻止した。素早い判断で前に出てコースを限定すると、カバーニのシュートを至近距離で封じた。前半にスアレスのPK、後半にCKからDFホセ・ヒネメスにヘディングシュートを決められたが、合計10本あったウルグアイの枠内シュートのうち8本を止めて、2-2の引き分けに貢献した。

「個人的にも常に準備しているだけ。質の高いパフォーマンスを見せるためにやっているのは試合に出る出ないは関係ない。監督に使ってもらったからには、若いチームを後ろからサポートしていかなければいけなかった」。36歳の背番号1はそう言って胸を張った。

 先発を言われたのは前日練習のとき。「ビックリというか……。自分も常に準備はしているけど、うまく若い選手のサポートをできればいいと思った」。明言はしなかったが、起用に関しては少しの驚きはあったようだ。しかし、プレーはさすがだった。

 0-4で大敗した初戦のチリ戦から中2日で問題点をスピーディーに修正した若い選手たちについては「これだけ準備期間が短い中で、これだけプレーを修正できるのは順応性が高い。若い選手がコパ・アメリカという大会で堂々とやっていて素晴らしい」と頼もしげな目線を送った。

 ウルグアイから貴重な勝ち点1を奪い、1分1敗で第3戦のエクアドル戦を迎えることになった。「良い結果だと思うけど、満足はできない」と口元を引き締めた川島。いざというときにいつでもハイパフォーマンスを見せることのできる守護神が日本を前へと進ませる。

(取材・文 矢内由美子)

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