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伝統的スタイルに待った…チリの首都で試合時の“BBQ”自粛要請

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チリの伝統的スタイルに待った

 それぞれの家庭で、テレビを通じて代表チームを応援するチリ国民にとって、アサード(バーベキュー)は不可欠な存在だ。薪や炭で火を起こし、豪快に焼いた肉を食べながら家族そろってチリ代表を応援する、というのが彼らの伝統的なスタイルなのだが、日本時間22日のコパ・アメリカ第2節エクアドル代表戦に際し、首都サンティアゴでは「アサード自粛要請」が出された。

 サンティアゴでは大気汚染が深刻な状況となっており、最近も3日連続で大気汚染注意報が発令されている。その状況下において試合のために各家庭が一斉にアサードの準備をすると、煙が大気中に充満して汚染がさらに悪化する、というのだ。

 アサード自粛要請は2014年ブラジル・ワールドカップから発令されるようになっているという。今回のエクアドル戦は決勝トーナメント進出をかけた一戦であり、しかも家族が集まりやすい金曜夜の開催だったこともあってアサードを楽しみにしていた人も多かったはずだが、健康面への影響を考えると自粛要請もやむなし、といったところか。

 なお、チリは2-1でエクアドルに勝利し、決勝トーナメント進出を決めている。サンティアゴの大気汚染が解消され、人々が大っぴらにアサードを楽しみながらチリ代表を応援できる日は来るのだろうか。

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