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同年代に受けた刺激…大宮の19歳FW奥抜侃志「結果を残しても満足しない」

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前半最大のチャンスをつくったMF奥抜侃志

[6.22 J2第19節 東京V0-0大宮 味スタ]

「3戦連発を決めたかったですが、そこは甘くないですね」。大宮アルディージャの下部組織から昇格した2年目のMF奥抜侃志(おくぬき・かんじ)は今季初先発となったJ2第17節京都戦でプロ初ゴール。続く岐阜戦も2試合連続でゴールを陥れ、2連勝の立役者になった。

 東京V戦も2トップの一角で先発し、システムを変更した前半途中からはシャドーの一角にシフト。迎えた37分、前半最大のチャンスだった。密集地帯をドリブルで突破したMF小島幹敏からラストパスを受けた奥抜は持ち出して角度をつけ、右足を振り抜いた。決定的な形だったが、惜しくも右外のサイドネット。「ゴールを決めないと。追求していかないといけない」と悔しがった。

 3戦連発を逃したとはいえ、スピードに乗ったドリブルは切れ味を増し、試合ごとに進化を見せている。高木琢也監督もこの試合の“収穫”として奥抜の名前を挙げ、「侃志は前の試合もそうですが、違うタイプのDFと対峙することに少し慣れてきたかなと。工夫性というのが見て取れるようになった」と評価した。

 目の色が変わるきっかけがあった。東京V戦で対戦を「楽しみにしていた」存在が、同じ19歳のMF藤本寛也。U-20ワールドカップで活躍するU-20日本代表の勇姿に大きな刺激を受けたという。

「あそこに選ばれたい気持ちがあったので、見ていて悔しかった。自分は何をやってるんだろうって。悔しくて、自分がもっと早くこういう気持ちになっていれば…という後悔もあります」

 世界で躍動する同年代に悔しさを覚え、闘争心を掻き立てられた。そして、先発のチャンスを生かし、殻を破るかのように2試合連続ゴールという結果を残した。「自分もやってやろうという気持ちになった。結果を残しても満足しないで、常に上を見ようという意識になっています」。来夏には東京五輪も控えている。同じ後悔のないよう、貪欲に結果を求め、大宮の一時代を担う存在になっていく。

(取材・文 佐藤亜希子)

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