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6年前の再現と雪辱をダブルで…岡崎慎司「まっさらな気持ちで勝負したい」

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日本代表FW岡崎慎司

 FW岡崎慎司(レスター・シティ)にとって、日本代表にとって、6年前の悔しさを晴らす大チャンスが訪れている。

 グループリーグ第3戦エクアドル戦が行われるベロオリゾンテのミネイロン・スタジアムは、ザックジャパンが13年コンフェデレーションズ杯グループリーグ第3戦メキシコ戦を行った会場だ。岡崎はその試合で1得点を挙げたものの日本は1-2で敗戦。3戦全敗で大会から去るという屈辱を味わった。

「散々だった記憶しかない」と言う13年コンフェデ杯から6年。岡崎が当時の様子を振り返る。「あの時は(グループリーグ第2戦の)イタリア戦で良い試合をしたけど負けて(●3-4)、メキシコ戦では自分は点を取ったけど、チームとしてあまり良い試合ができなかった(●1-2)」

 ただ、悪い思い出だけというわけではない。岡崎はイタリア戦とメキシコ戦でゴールを奪って計2得点。強豪を相手に結果を出したことも後押しとなり、大会直後にシュツットガルトからマインツへの移籍が決定した。

「あのときのコンフェデ杯は、ゴールを決めてマインツに移籍する一つのきっかけになった大会で、自分の中では印象に残っている。今回も若い奴らにとってはそういうきっかけになるような大会。勝って、一つでも多く試合をするという意味で、(エクアドル戦は)良い舞台が用意されていると思っている」

 21日のウルグアイ戦(△2-2)に出場し、日本代表出場キャップ数を118と伸ばした岡崎だが、ロシアW杯以来、1年ぶりに招集されて参加している今回の代表活動はストライカーとしてまだまだ成長を目指している自分自身にとっての“リスタート”の場だという。

「代表で百十何試合、出ているけどそれはあまり関係ない。自分の中ではまっさらな気持ちで勝負してやりたいと思っていて、これが1戦目という気持ち」と強調する。背景にあるのは、現在の岡崎が次の所属チームを探しているタイミングでの代表活動だということ。「ちょうどレスターとの契約が切れて、まっさらな気持ちになるタイミングで代表に戻ってきた。自分にとってはプラスでしかないチャンス」と、貪欲だ。

 一回り以上離れた選手も多い今回の日本代表については「このチームの特徴は、物怖じしない選手が多いこと。普段は静かなんだけどプレーは大胆な奴が多い」と見ており、「ここで結果を出してやろうと思っている奴らばかりだとも思う。南米の選手たちのようなプレッシャーもないだろうし、僕らはすべてを出せれば良い結果に繋がると思う」と言う。

 成熟期を超えて、あらゆる面で突き抜けている感のある岡崎。6年前の再現となるゴールを決めて、今度こそ日本を勝利に導きたい。

(取材・文 矢内由美子)
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