[6.22 J2第19節 柏2-0千葉 三協F柏]

　ジェフユナイテッド千葉を圧倒し、リーグ戦では9年ぶりとなる“千葉ダービー”を制した柏レイソル。その左サイドで攻守にわたって勝利に貢献したのがMF菊池大介だった。

　4-2-3-1の基本布陣を敷く柏において、菊池は中盤2列目の左サイドで先発。しかし、3-4-2-1でスタートした千葉の右ウイングバック、DF茶島雄介を捕まえるために守備時には菊池が最終ラインに下がり5バックで対応した。自陣でボールを奪った際には2列目の選手の役割である攻撃に参加するためサイドを駆け上がる。後半は千葉が4-4-2に変更したため高い位置を保てるようになったが、多くの運動量を求められた。

「相当疲れましたけど、90分それをできると思ってゲームをやりましたし、自分のやるべきことを最低限チームに落とし込めたと思います。最近個人的に良い感触をつかめていなかったので、そういう意味でも次につながるんじゃないかと思ってます」。フル出場で90分間走り抜き、らしさを存分に発揮していた菊池は手応えを口にした。

「チームとして最近うまくいかない中で、個々で局面でやるべきプレーをミーティングで整理して、それをしっかり実行できたのが勝利につながった。自信になった試合でした」。開幕4連勝を最後に連勝がなく、勝ち点を延ばせない柏。得点不足は深刻で第19節終了時点で、2得点以上奪った試合は「3」しかない。千葉戦の複数得点は、じつに12試合ぶりだった。「複数得点を取るのはチームとして大事なことですが、3点、4点取れた試合でした。2点取れたからよかったではなくて、もう1回見つめ直してやっていきたい」。

　連勝を飾って波に乗れるか――。柏は次節、アウェーで首位・山形と対戦する。

(取材・文　奥山典幸)

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