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J史上最年少ハットに負けていられない。MF福井の1G2AなどでG大阪ユースがC大阪U-18に逆転勝ち

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ガンバ大阪ユース(MF福井和樹

[6.23 高円宮プレミアリーグWEST第7節 G大阪ユース 4-2 C大阪U-18 OFA万博フットボールセンター]

 高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019WEST第7節が23日に行われ、首位のガンバ大阪ユース(大阪)と8位・セレッソ大阪U-18(大阪)による大阪ダービーは、4-2でG大阪が勝利した。

 パナソニックスタジアム吹田で行われたJ3のG大阪U-23対鳥取戦で、G大阪の高校3年生FW塚元大がJリーグ史上最年少となる18歳でのハットトリックを達成。偉業達成に負けじとユースのチームメートも意地を見せた。

 試合前に「ダービーは絶対に負けられない」と島田貴裕監督の檄を受けた。加えて、1時間早くスタートした隣の会場では塚元がプロ初ゴールとなる先制点をマークしたのも耳に入っていた。「ウォーミングアップしている時に大が決めたと聞いたので、自分もやらなアカンと思っていた」と話すFW大谷優斗(3年)を筆頭にいつも以上に気合が入っていたG大阪のイレブンだったが、立ち上がりからC大阪が仕掛けた前からのプレスに苦しんで見せ場を作れず、前半26分と41分にFW藤尾翔太(3年)にゴールを許した。

 2点ビハインドで迎えた後半に入り、輝きを放ったのはMF福井和樹(3年)だ。ここまでプレミアで出場したのは、5試合で87分。塚元だけでなく、MF食野壮磨(3年)や川崎修平(3年)など6選手がU-23に合流したため掴んだ初スタメンのチャンスとあり、「(これまでスタメンの機会がなく)悔しかったので、絶対にチャンスを掴もうと思っていた。アピールには結果を残し続けるしかないので、絶対に点を決めようと思っていた」。前半は押し込まれる展開となり、「タイミングが来たら仕掛けよう」と思っていたもののボールが入る回数はごくわずか。だが、反撃に出た後半は見せ場が増加した。

 後半8分と11分には相手エリアの右中間でボールを受けると、「良い所にいるのが見えていた」福井は対角にラストパスを送り、大谷、FW久保勇大(3年)のゴールを2連続でアシスト。MF中村仁郎(1年)の投入後は右サイドから左サイドへと移った。すると、34分には高い位置でのチームメートがボールを奪ったことを確認し、素早くゴール前に侵入。MF伊勢航(2年)からのボールをPA左で受けると、冷静にゴール右隅に決めた。

「良い感じでボールが獲れたので走ったら、ボールが来た。絶対に決めようと打ったら良いコースに飛んでいった」。そう福井が振り返る一撃で逆転に成功したG大阪は、44分にもFW唐山翔自(2年)がPKで加点し、4-2で勝利。塚元ら主力抜きでも十分に戦えることを示す試合結果となった。

 1ゴール2アシストと活躍した福井は兵庫県出身。中学卒業次に県内の強豪校からも声を掛けられたが、「レベルの高い所で挑戦したかった」とG大阪の門を叩いた。想像以上にレベルは高く、思うようにAチームでの出番を増やせなかったが、「やっていて楽しい、成長できる」。中学まではサボりがちだった守備も成長の手応えを掴む一方で、J3に行っている選手に仕掛けの部分でも守備の部分でも負けていると感じていた。彼らに追いつくために練習では仕掛けを意識し、練習後の自主練ではシュートに磨きをかけた。そうした成果もあり、「クラブユースの予選でもスタメンで出ていたので、あれくらいできるのは分かっていた。元々テクニックとフィジカルがある選手だったけど、最近はゴールの意欲が出て、点に絡んでいけるようになってきた」(島田監督)。

 将来的にはユースからA代表まで駆け上がった先輩のMF堂安律(現・フローニンゲン)のように自分で仕掛けて、ゴールを仕留められる選手が目標だ。そのためにはすべきことは明確で、ダービーの活躍だけで終わるつもりはない。サクセスストーリーの序章にするつもりだ。

(取材・文 森田将義)
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