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緊急起用の鹿島DF関川、“PK疑惑”も動揺なし「相手がハマった感じ」

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緊急起用をこなした鹿島アントラーズDF関川郁万

[6.25 ACL決勝T1回戦第2戦 広島3-2鹿島 広島広]

 出番は突然やってきた。高卒ルーキーの鹿島アントラーズDF関川郁万は前半4分、足を痛めたDFチョン・スンヒョンに代わって急遽ピッチに投入。力強いうえに駆け引きもうまい相手ストライカー陣に苦しむ場面は何度もあったが、プロ入り2試合目の出場機会に手応えを感じたようだ。

 今季、流通経済大柏高から加入した関川は4月24日のACLグループリーグ第4節の慶南FC戦(●0-1)でプロデビューを果たした。しかしあれから2か月、なかなかリーグ戦では出番を得られなかったなか、次の出番もACL。それでも決勝トーナメントという大事な舞台で起用された。

 味方の負傷によるスクランブル出場だったが、「緊張は1試合目もしなかった」という18歳は問題なし。1試合目に比べても「すんなり入れた」と振り返る。しかし、相手は強力なブラジル人FWを擁する広島。前半はFWドウグラス・ヴィエイラの独特の競り合いに、後半は屈強な体のぶつけ合いをいとわないFWパトリックに大いに苦しんだ。

 チームは準々決勝進出を果たしたものの、後半に喫した3失点によって薄氷を踏むような形での1回戦突破。「3失点したのは自分のせい」と述べた関川は、自身が長所としてきた対人戦の部分でさえ「もっと通用しないといけない」と課題を語る。

 とはいえ、その表情は晴れやかだった。それは「試合にすんなり入れて、試合を通して自分の良さも出して、周りの話も聞いて、自分から発信できたのは4月に比べて良くなった部分」という成長の手応えがあるからだ。また、周囲から見ていれば不安に思われた後半35分、パトリックをペナルティエリア内で倒した場面にも動じず言及した。

「あそこの角度は得意なので、ほぼ縦しかないと思っていた。相手がハマった感じだった」と明かした関川は、たしかにパトリックが縦に持ち出した瞬間に意図して加速。「高校生までなら身体を入れられるけど、レベルが高い選手になると入り込めないスピードとか、手の使い方をしてくるので、そういうふうに見えちゃったのかもしれない」と冷静に振り返った。

 またこの日は大きく試合展開が動いたため、鹿島が得意とするピッチ内コミュニケーションも間近で体験。終盤に足が止まった際の対処法、2トップの抑え方などを話し合ったという。もちろん、まだまだ課題はある。しかし、4月のデビューから進歩が見られたのも事実。堂々とした佇まいの18歳は自信を崩さず、成長を続けていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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