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[MOM620]関西大FW高橋晃平(4年)_転機は“全カテゴリー敗戦”、強い気持ちで2G1A

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関西大FW高橋晃平(4年)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.26 第48回関西学生選手権大会・準決勝 関西大3-2大阪経済大 ヤンマーフィールド長居]

「内容は大経大。だけど、結果を取ったのはこちら。これがサッカー」と関西大前田雅文監督は、主導権を握れず、苦しい展開が続いた一戦について語った。シュート数は大阪経済大の13本に対し、関大はわずか4本。その中で前田監督が勝因としたのは、「相手の隙を見逃さなかったこと」だった。

 2得点1アシストと結果を残したFW高橋晃平(4年=草津東高)も、「2点目は、奥野(圭亮・3年=金光大阪高)が相手の準備より先に蹴って隙を突くことができ、ファーでフリーになれて、決めることができた」と振り返った。「(矢野)龍斗(3年=市立船橋高)と起点になろうと言っていたが、やれずに押し込まれてしまった」と高橋は反省も口にするが、前田監督は「チームの流れが悪い中でも、起点となり、タメを作ってくれた」と評価する。何度つぶされても、こだわりがある背後への動きを高橋が繰り返すことで、シャドー気味にプレーする矢野や高取(誠隆・2年=野洲高)の良さを引き出し、チャンスへと結びついた。

 前期の関大は、守備で大崩れすることはなかったが、得点を取れないために勝ち点を積み上げることができず、7位でリーグを折り返した。去年もコンスタントに試合に出場していたDF羽田健人(4年=金光大阪高/大分内定)、DF黒川圭介(4年=大阪桐蔭高/G大阪内定)、MF牧野寛太(4年=履正社高)の3名がケガなどで離脱する状況が続き、経験の少ないメンバーが実戦の中で臆病になって、なかなか結果を出せなかった。しかし、拠りどころとなるメンバーも戻ってきた関西選手権では、初戦の大阪府立大戦こそ、相手の堅固な守りに苦しめられたものの、関大らしい粘り強いサッカーで際どいゲームをしぶとく勝ち上がり、2年ぶり18回目の総理大臣杯出場を獲得した。

 転機となったのは6月頭。関大サッカー部の全カテゴリー(関西学生リーグ、関西社会人リーグ、Iリーグ3チーム、関西学生女子サッカーリーグ)が公式戦で敗戦。この事態に全部員250名でのミーティングを行い、気持ちをぶつけ合った。それまでは『自分の評価』というものを気にしていた部員たちが、どういう気持ちで応援しているのか、サポートしているのか、フィールドに立っているのかを互いに理解し合えたことで、『全員サッカー』という関大が掲げるスローガンを体現するチームへと歩みだした。

 高橋も「4回生になって引っ張る気持ちが強くなった」と、最上級生としてチームのために強い気持ちで試合に臨み、ケガから復帰して以降、6得点と好調をキープする。3年前はスタンドで声援を送り、関西選手権優勝の瞬間を迎えた。今年はチームの代表としてピッチに立ち、仲間と共に喜びあうために、自らのプレーで勝利を掴み取る。

(取材・文 蟹江恭代)
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