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「下は通らないかな」絶妙ループ弾の永井謙佑、“相棒”2発もお膳立て

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絶妙なループシュートで勝ち越しゴールを決めたFW永井謙佑

[6.29 J1第17節 FC東京4-2横浜FM 味スタ]

 その快足を存分に出し切った。1-1で迎えた前半38分、相手CKのカウンターから左サイドでMF高萩洋次郎がボールを持つと、FW永井謙佑が一気に飛び出した。オフサイドポジションにいたMFナ・サンホと駆け引きしていた相手最終ラインの背後を取り、前に飛び出してきたGKと1対1となった永井はワントラップから冷静に右足でループシュート。GKの手を弾いてゴールに向かったボールは、必死に戻ったDF和田拓也もクリアし切れず、そのままゴールラインを越えた。

「GKが出てきていたので、トラップしたときに下はちょっと通らないかなと思った。(パスを出したのが高萩)洋次郎くんだったので、来るなと思った。オフサイドにだけはならないように、サンホが1つ目で行ってくれて、2つ目で自分が行って、チームとしての狙いで点を取れたのが良かった」

 2-1と逆転して折り返した後半10分には永井がドリブルで左サイドを深くえぐり、ファーサイドへのクロスをFWディエゴ・オリヴェイラが頭で押し込んだ。同17分にもDF小川諒也のスルーパスに反応した永井が並走する和田に競り勝って右足でシュート。GKが弾いたこぼれ球をディエゴ・オリヴェイラが蹴り込んだ。

 2ゴールで今季通算9ゴールとし、得点ランキング首位に立ったディエゴ・オリヴェイラだが、4月28日の松本戦(○2-0)以来、8試合ぶりの得点だった。「ディエゴに決めてもらいたかった。ここから後半戦、また2人でチームのために力を注げると思うし、このタイミングで取れたのはデカい」。2トップを組む相棒の2得点をお膳立てした永井は、首位攻防戦を制して首位で前半戦を折り返したことに「今日の勝利はデカいと思う。連敗もしていたし、後半戦に向けていいスタートが切れるように勝利で終われて良かった」と素直に喜んだ。

(取材・文 西山紘平)

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