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市立船橋は4度目の無得点、J注目MF鈴木は「前が決めるところで決めないと」

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市立船橋高のエースMF鈴木唯人が左足シュート

[6.30 高円宮杯プレミアリーグEAST第8節 市立船橋高 0-2 流通経済大柏高 グラスポ]

「自分は攻撃の方が問題かなと思います。前が決めるところで決めないと」。今季のプレミアリーグで4度目となる無得点。市立船橋高のエース、U-18日本代表MF鈴木唯人(3年)は2失点した守備面よりも、攻撃を敗因に挙げていた。

 前半、市立船橋はセカンドボールを拾った際など、狙いの縦パスからチャンスを作り出していた。その中、DFラインとボランチの間でボールを引き出す鈴木は、巧みにスペースを突きながらボールを運んでシュートを連発。得点の匂いを漂わせていた。

 怪我明けでベストコンディションではなかったはずだが、J1、J2 の複数クラブが注目する万能型アタッカーはその技術力の高さで存在感あるプレー。それでも、前半のチャンスをモノにしなければならなかった。

 前半以上にボールが行き交う展開となった後半はなかなか鈴木の下にボールが入らず、決定的なシーンに絡むことができない。チームは後半半ばからの2失点によって0-2で敗戦。鈴木はより質の高い攻撃をするために自分が攻撃を落ち着かせたり、前線で起点になることの必要性を口にしていた。

 今年はインターハイ予選で敗退。プレミアリーグEASTも現在2勝2分4敗で7位と苦戦が続いている。その状況を自分が変えないといけない。ここまでの結果に後悔するよりも、先を見据えるエースは「自分がやらないと始まらないと思います。夏はどの大会もないし、ひたすら成長するしかない」と語る。

 得点数を増やすためにはもっとボールを要求することや、指示をすることも必要。「攻撃は唯人から始まるというようにならないと、もっと良くならない。自分が自分がという欲をもっと出して良いと思う。それがないともっと怖い選手にならない。やるしかない」。注目の進路は夏に決めたい考え。FW西川潤(桐光学園高)やFW染野唯月(尚志高)、MF武田英寿(青森山田高)、MF荒木遼太郎(東福岡高)ら他の注目選手たちが出場するインターハイの期間も力を磨いて、冬に彼ら以上の活躍をする。
 
(取材・文 吉田太郎)
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