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ペップのフットボール哲学「ポゼッションにはエモーションが必要。それがないなら…」

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ジョゼップ・グアルディオラ監督が自身のフットボール哲学について語った

 マンチェスター・シティジョゼップ・グアルディオラ監督が、自身のフットボール観について語っている。

 グアルディオラ監督はスペイン『Gol』とのインタビューに応じ、現代フットボールに対する自身のアプローチ、さらには自身の考える「良いプレー」の定義を説明。何より重要なのは、相手の動きに対して最善の決断を下すことであるという。

「今日では、相手選手を取り去らなければ、何も実現することができない。もしサイドでプレーを実行するならば、サイドバックが深くまで切り込むなどでして優位性を獲得し、中央でもスペースへ抜け出す動きがないと無理だ。プレーに可能性を与えるのは、ボールなしで内から外へ動く選手、40メートルを走って守れる選手、相手選手が飛び込んできて誰がフリーとなっているかを理解できる選手たちだ」

「そう、私にとっての良いプレーは『相手の動きの機能性から決定を下していく』こととなる。私がセンターバックだとして、ウィングが私に飛び込んでくるならば、自由になるのはサイドバックだ。だからボールはサイドバックに出さなければならない。どうやってかは知らないが、サイドバックにボールを出すべきなんだ」

「もしセンターバックの私に相手のストライカーが飛び込んでくるならば、もう一人のセンターバックがフリーとなっているのだから、そのセンターバックにボールを出すべきだし、トップ下が飛び込んで来るならばボランチが空くからそこに出さなければならない。ポジショナルなプレーは誰かが飛び込んできてから決定を下し、そこから攻撃を展開させる。やがて決定機は絶対に訪れるはずだし、そこでしっかりと枠に入れなければならない」

 グアルディオラ監督はさらに、ポゼッションフットボールを意味なくボールを持つ行為としないためには、「エモーション」が必要であることを説いている。

「ボールは持たないとダメだ。しかし、エモーションとともに持つことが必要となる。生き生きすることもなくボールを持っていても、何の役にも立たない。マンチェスター対バーゼルで、私たちはボールポゼッション率の記録を更新した。しかしながら最終的な結果は、1-2の敗戦だった」

「もし、あんなポゼッションを、命を持たないポゼッションをするならば、私は後方に引いてカウンターを仕掛けることを望むよ」

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