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甲府との打ち合い制した柏が3連勝!前半戦を3位で折り返す

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ケニア代表から復帰後即先発したFWオルンガが1G2Aの活躍

[7.7 J2第21節 柏4-2甲府 三協F柏]

 暫定5位の柏レイソルと暫定6位のヴァンフォーレ甲府による上位対決は、柏が4-2で乱打戦を制し、前半戦最後の試合を白星で飾った。

 前節・山形戦(○1-0)で負傷交代したMF大谷秀和がメンバー外となった柏。MFヒシャルジソンと組むボランチには、4試合ぶりにMF手塚康平がスタメン入り。アフリカネーションズカップ2019から帰還したケニア代表のFWオルンガは、FW江坂任とともに2トップに入った。
 甲府は開幕からフル出場でゴールマウスを守っていたGK河田晃兵が、前節・徳島戦(●0-1)で退場処分となり出場停止に。代わりに2016年10月1日以来の出場となるGK岡西宏祐が先発。9得点を挙げているFWピーター・ウタカも2試合ぶりにスタメンに戻っている。
[スタメン&布陣はコチラ]

 柏がボールを握る序盤となったが、コンパクトな陣形を敷く甲府を前に思うようにボールを動かすことができない。江坂がドリブルで持ち上がり、スルーパスにMFクリスティアーノが反応してGKと1対1になるもオフサイドに。その後も柏はDF小池龍太、MF菊池大介が背後に抜け出るもオフサイドになってしまう。前半21分にはMFヒシャルジソンのクロスをクリスティアーノがヘディングで合わせてゴールネットを揺らすも、またしてもオフサイドの判定でスコアを動かすことはできない。

 それでも29分、江坂のスルーパスにクリスティアーノが抜け出す。今後はオフサイドの判定はなく、GKまでかわしたがシュートはゴールマウスをとらえられなかった。

 反撃に出たい甲府は、ウタカが強引に持ちあがりペナルティエリアすぐ外まで持ち込むと左足を一閃。鋭いシュートがゴールマウスをとらえたが、GK中村航輔が得点を許さない。

 試合が動いたのは前半36分だった。DF古賀太陽の縦パスを江坂がヒールで流すと、クリスティアーノは左サイドのオルンガにはたいて一気にゴール前へ。オルンガのクロスをクリスティアーノがダイレクトで合わせると、シュートはゴールネットに吸い込まれ柏が先制に成功する。

 さらに前半アディショナルタイムには、ヒシャルジソンが甲府DFラインの背後にロングボールを送る。オルンガはボールをキープしきれなかったが、甲府守備陣がもたついたところをさらって左足で流し込み、リードを2点に広げて前半を終えた。

 甲府はハーフタイムにFW森晃太を下げてFWドゥドゥを投入すると、早速実を結ぶ。左サイドで起点をつくり、ウタカがペナルティエリアに進入。混戦の中でドゥドゥのシュートはDFにブロックされてしまうが、そのこぼれ球をMF佐藤和弘が押し込む。後半開始1分も経たないうちに甲府が1点差につめよった。

 後半立ち上がりに失点してしまった柏だが、つぎのゴールを奪うことに成功する。15分、小池のクロスは逆サイドに流れてしまうが、MF松橋優のクリアは小さくなってしまう。江坂は胸トラップから左足を振り抜き、3点目を奪った。

 諦めない甲府は28分、DF武岡優斗のクロスを佐藤和がダイレクトで合わせる。GK中村が反応したが、こぼれたところを佐藤和自ら押し込んで2-3。再び1点差とした。直後には最後の交代枠を使ってFW佐藤洸一を起用、4-3-3に布陣をシフトする。

 決着がついたのは後半32分、オルンガがヘディングでそらしたボールを江坂がひろって独走。そのまま4点目を決めて三度リードを2点差とした。

 アディショナルタイムにも甲府は決定機を迎えたが、GK中村のビッグセーブで得点を許さず、柏が4-2で勝利をおさめた。

 柏は開幕時以来となる3連勝をマーク。順位を3位に上げた。一方、甲府は今季2度目の連敗を喫するも6位をキープしている。

(取材・文 奥山典幸)

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