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両SBが“違い”見せた横浜FM、主将が語った勝因「それも立派なモチベーション」

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堂々のパフォーマンスを見せた横浜F・マリノスDF広瀬陸斗

[7.6 J1第18節 横浜FM1-0大分 ニッパツ]

 横浜F・マリノスは3月下旬に行われたJ1第4節、昇格組の大分トリニータに0-2で敗れた。「借りを返そうという思いでプレーして、みんなが出足が速かったし、身体が動いていた」(MF天野純)。ホームに迎えた第18節では、スコアこそ1-0の1点差にとどまったが、内容では終始圧倒した見事な復讐劇を披露した。

 前回の対戦では中盤が逆三角形の4-3-3で臨んだ横浜FMに対し、大分も中盤中央に3枚を配置する3-5-2のシステムで応対。横浜FMは持ち味のパスワークに流動性がもたらせず、相手の狙いどおりに中盤エリアでビルドアップを寸断され、相手に脅威を与えられぬままに左サイドを崩され、痛恨の2失点を喫した。

 しかし、この日は生まれ変わった姿を見せた。布陣が今季途中から採用している中盤正三角形の4-2-3-1になったり、先発2人が入れ替わったりはしていたものの、目を見張ったのは前回と同じく出場したDF広瀬陸斗とDFティーラトンの両サイドバック。相手の出方に応じた立ち位置を取り続けたことが、優位なパス回しにつながっていた。

「同じことをやってもダメなので、ちょっと違いを出さないと勝てない」と振り返ったのは広瀬。前回は横浜FMの代名詞でもあるサイドバックが中央寄りのポジショニングを取ったことで、相手の対策に屈する形となったが、この日はやや開いた位置で相手のプレッシングを待ち構えた。

「前線のマルコス(MFマルコス・ジュニオール)が自由に動けるし、自分は最初から中央に入らないでわざとスペースを空けておいて、前向きにボールをもらうようにしていた。自分があまり中に入らないことで相手が出てきたスペースに、マルコスとか純くん、喜田くん、テルくん、エジガルが入ってきてくれる。そこがうまくいったと思う」(広瀬)。

 もっとも、単に“大分対策”で前回対戦の意趣返しをしたというわけでもない。広瀬は「相手によって立ち位置を変えて、味方がどう動くのかを見つけながらというのは常に意識している」と述べ、これも一つのスタイルであることを強調した。

 それは前回、自身のスペースを突かれたティーラトンも同じ考えだ。この日はタイ代表の後輩にあたるMFティティパンを対面にぶつけられたが、「対策としては特にやってなく、マリノスのスタイルをやっていればボールの受け方、剥がし方はできている」と述べ、前回対戦では「自分がまだ慣れていない部分があっただけ」と振り返った。

 また、MF喜田拓也はこの日の横浜FMには“リベンジ”以外にも大きな使命があったことを指摘した。前節で首位FC東京との直接対決に敗れたというだけでなく、ベルギーのロケレンに期限移籍するMF天野純、大宮への完全移籍を決断したFWイッペイ・シノヅカがこの試合限りでクラブを離れることが決まっていたのだ。

「やり方うんぬんもあったけど、みんな戦っていたし、タイミング的にもいろんなものが重なった。前節、首位攻防戦を落としてホームに帰ってきて、イッペイと純くんが新たなチャレンジを選んだ。これまでも言ってきたけど、勝つときも負けるときも僕らはチームで動いている。

 今日も出ていた選手だけが頑張ったかというと絶対にそうではないし、サブの人のサポート、メンバー外の人のサポート、練習からもそう。そういう意味ではイッペイとか純くんがチームに貢献してきたことを考えると、今日は勝つしかなかった。

 それも立派なモチベーションだと思う。サッカーはそういうスポーツ。チームスポーツは仲間がいて初めて成り立つので。そう言った気持ちみたいなものは、試合を見てもらったら分かると思う。そこが一番だった」。

 相手ありきの動機ではなく、自分たちに目線を向けた喜田。だからこそ「今日で終わりじゃないので、そこは履き違えないように」と強調する。かつて敗れた相手を上回るためでなく、あらゆる相手に勝ち続けるために。頼れる主将は「次また大事な試合があるので、そういった人たち(移籍した人たち)にもそういう姿を見せ続けたいし、それが自分たちマリノスのあるべき姿だと思う。マリノスに今いるみんなでハードーワークしていきたい」と力強く語った。

(取材・文 竹内達也)

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