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“ちょっと少ないし、打たれすぎ”の大分、片野坂監督は劣勢覚悟も「まだまだ足りない」

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奮闘を見せた大分トリニータGK高木駿

[7.6 J1第18節 横浜FM1-0大分 ニッパツ]

 シュート数では横浜F・マリノスの14本に対し、大分トリニータは2本。劣勢の中での一発に屈した大分のGK高木駿は「ちょっと少ないし、打たれすぎかなという印象はある」と語った一方で、「全然悲観する内容でもないし、もっともっと質を上げたい」と前を見据えた。

 リーグ戦の折り返し地点にあたる前節終了時点で、3位の横浜FMに対して4位の大分。上位対決という見方もできるが、大分側の捉え方は異なっていた。「われわれはJ2からJ1に上がって、格上にチャレンジするチーム」(片野坂知宏監督)。昨季J2リーグ2位は今季のJ1リーグ18位。あらゆる試合の劣勢は織り込み済みだ。

 Jリーグデータサイト『FOOTBALL LAB』によれば、大分の1試合平均シュート数は8.4本でリーグ最下位。チャンス構築率8.1%も同じくリーグ最下位で、上位躍進を見せている反面、データ上は寂しい数字も並ぶ。その一方で、シュート決定率1位、被シュート決定率2位というゴール前の勝負強さが結果につながっている。

 すなわち、シュートは打たれても決められなければいいし、少ないシュートを決めればいいというのが今季の大分だ。ここまで8ゴールで得点ランク日本人トップに立っているFW藤本憲明も「ワンチャンスを逃さないように準備は常にしながら、チャンスが来た時にしっかり決め切れるように」と心持ちを語る。

 だからこそ、この日の戦況も許容範囲内だったという。「引いても守れるし、前から行けないこともない。自分たちの良い守備はできるし、そこからの良い攻撃はできると思う」。そう振り返った藤本は「アンラッキーな失点をしても追いつけるようなチームになっていかないと」と課題は細部に見い出した。

 それは冒頭の所感を述べた高木も同じだ。「うちも相手もやりたいことをやり合い、相手のやりたいことを潰してという戦いだった」と横浜FM戦を総括すると、「相手のほうが少しずつ質は上だったし、運動量としても相手のほうが圧があった」と敗因を述べ、「自分たちも悪くなかった。やりたいことをやろうとしていた」と前向きに振り返った。

 もっとも、そうした戦い方に手応えを得ているからこそ、“ちょっと少ないし、打たれすぎ”の差を埋めるためには個人のレベルアップしかない。片野坂監督は試合後の会見で「J1上位に進むチームの必要なタスク、必要な質、必要な強度がまだまだ足りないと感じた」と述べ、ジャッジへの対応も含めて「強度を上げることが必要」と先を見据えていた。

 そんななか、中盤スリーセンターの要を担ったMF前田凌佑も「今日は自分の出来で勝敗が決まるというくらい大事なポジションだった」と痛感。そのうえで「こういう高いレベルの中でどれだけ自信を持ってやれるか。練習からトライしていくしかない」と成長への意欲を語った。

 18試合を終えて8勝5分5敗という成績は、4位躍進を果たした2008年をも上回るクラブ歴代最高ペース。しかし、データ上にも目立つ特殊な戦い方を取っている以上、今後は相手の対策も進んでくるだろう。なにせシーズンは折り返したばかり。まずは目標とする残留ラインの『勝ち点45』に向け、個々の成長を続けていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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