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法政大“代役”2人が就活ゴール!松澤「綺世が自分に乗り移った」橋本「帰って来た時にポジションがないぞと言えるように」

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FW松澤彰(左)とMF橋本陸

[7.10 天皇杯2回戦 東京V0-2法政大 味フィ西]

 ユニバーシアード大会に参戦しているFW上田綺世とMF紺野和也の不在。この試合を戦う上で法政大にとっては大きなポイントの一つになっていた。ただ“代役ポジション”で起用されたFW松澤彰(4年=浦和ユース)とMF橋本陸(4年=西武台高)が揃ってゴールするという最高の結果を出してみせた。

 代役ポジションに配置した2人の活躍に、長山一也監督も目を細める。2人は卒業後の進路が決まっていないことで、「就職活動の一環だ」とハッパをかけていたのだという。「ちょうど声をかけた2人が仕事をしてくれたのが嬉しい」と活躍を称えると、「アピールになったのかな」と笑った。

 まずは松澤。後半12分にDF関口正大(3年=新潟明訓高)が右サイドから上げたクロスを頭で合わせると、ゴール右に先制点をねじ込んだ。

 松澤が2年生、上田が1年生のころは一緒に試合に出ることも多かったが、上田の1トップを採用することの多くなった翌年からは、“代役”として起用されることが多くなった。ただ昨年の大学選手権(インカレ)では、初戦で上田が右肩を負傷。そのためにほとんどの試合で松澤が出場し、42年ぶりのインカレ制覇に貢献した。

 一学年下の後輩とは言え、一目置く存在。部内では普段から上田考案の練習メニューを取り入れるようにしており、松澤も頻繁にアドバイスを貰うようにしているという。

「今日のヘディングも綺世のアドバイスを取り入れた結果だった。全身に力が入っていないから、もっと叩きつけた方がいいよと言われていた。細かいことも言ってくれる。今日は綺世が自分に乗り移った感覚でした」

 だが“代役”と呼ばれることに悔しさがないわけではない。この日の試合前にもSNSを確認すると、「上田がいないなら行かない」というような投稿を目にした。「そういうのを見て、力が入りました。余計に頑張ろうと思いました」。

 ダメ押し点を決めたのは、右MFで出場した橋本だった。後半34分、カウンターから松澤と交代で入っていたFW佐藤大樹(2年=札幌U-18)が持ち上がると、DFとGKの間に送られたグラウンダーのクロスに走り込んだ橋本がダイレクトで流し込む。「1点取ってやるという気持ちがあった」という言葉通りの最高の結果を残した。

 紺野からポジションを奪っていた時期があった。昨年後期リーグよりトップチームで頭角を現してきた橋本は、一時は紺野をベンチに追いやるほどの存在感をみせていた。昨季は7試合で2得点1アシスト。22試合で2得点2アシストだった紺野と同等のゴールとアシスト数を記録した。

 紺野については「ライバルという意識もないし、競争しているつもりもない」というが、やはり不在で負けたと言われることは避けたかった。それだけに「綺世と和也がいない中でJクラブと対等に戦えることを示せたことが嬉しい」と笑みをこぼすと、「和也と綺世が帰って来た時にポジションがないぞと言えるように仕上げていきたい」と更なる進化を誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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