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新エース加藤拓己が劇的V弾!早慶戦は早稲田大が8連覇

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早稲田大が劇的V弾で早慶戦を制した

[7.12 第70早慶サッカー定期戦 早稲田大1-0慶應義塾大 等々力]

 第70回早慶サッカー定期戦が12日に等々力陸上競技場で行われ、早稲田大慶應義塾大を1-0で下した。第63回から続く早大の連覇は8に伸びた。

 決着をつけたのは新エースの一撃だった。均衡が破れないまま、試合は後半アディショナルタイムに突入。しかし早大はワンチャンスを決めるべく、最後まで集中力を切らさずにいた。

 すると後半アディショナルタイム1分、途中出場のMF西堂久俊(1年=市立船橋高)が左サイドを果敢に仕掛けてチャンスメーク。こぼれ球を拾った同じく途中出場のMF山下雄大(1年=柏U-18)がドリブルで運んでクロスを入れると、FW加藤拓己(2年=山梨学院高)がダイビングヘッドで飛び込んだ。

 シュートはGK田原智司(3年=静岡学園高)の手を弾き、ゴールネットを揺らす。加藤はベンチ方向に一目散に駆け寄ると、外池大亮監督らも混ざった歓喜の輪を作った。

「たくさんのメンバーを落としてまで僕を選んでくれた。4年生を使わずに自分を使ってくれたことに対して自分は感謝がある。決めた瞬間にあれだけ喜んでくれる監督もいない。思っているまんまに走って行って、抱き合ってという感じです」(加藤)

 外池監督も「決めてもらいたい人が決めてくれた」と評価する。部内では蓮川雄大(4年=FC東京U-18)や武田太一(4年=G大阪ユース)といったFWの離脱が続いており、新戦力の台頭は何よりも心強い。この日は背番号10を託されていた加藤は「いろんな思いが詰まった10番だった」と話すと、「期待に応えられたかは分からないけど、自分では10番を背負ったことが評価できる(結果が出せた)のかなと思う」と充実の汗をぬぐっていた。

後半アディショナルタイム1分に加藤が決勝ゴールを挙げた

(取材・文 児玉幸洋)
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