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特に奪い返しで存在感、U-17日本代表MF横川は手応えと反省のメキシコ戦に

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U-17日本代表MF横川旦陽(湘南U-18)が右サイド深く切れ込み、ラストパス

[7.13 国際ユースin新潟第1節 U-17メキシコ代表 2-1 U-17日本代表 スポアイランド聖籠]

 自信をつけたと同時に悔しさを感じたゲームでもあった。U-17日本代表のMF横川旦陽(湘南U-18)は、ダブルボランチを組んだMF成岡輝瑠(清水ユース)とともに前半から奪い返しの部分で存在感。相手がカウンターに移ろうとした瞬間に現れてボールを奪い取ってしまうなど、「守備から攻撃に繋げられる選手になりたい。自分のところでボールを奪って、そこから速い攻撃とかチームに落ち着きをもたらせる選手になりたい」というMFは、強敵・メキシコ相手に特長を発揮し続けていた。

 運動量で違いを生み出す成岡と横川の2人は切り替えの速さ、強度の部分でもメキシコと互角以上の戦い。横川は「この相手に対しても自分は守備のところでほとんど負けなかったと思うので、そこは自信になりました」と振り返っていた。

 横川は今年、前に出ていくプレーを意識しているという。「前に出ていく回数を増やしたりしているので、今日はクロスを上げるシーンは1回しかなかったんですけれども、それは意識しています」。強引にDFを振り切ってクロスを上げ切るシーンがあったが、代表チームでも可能な範囲で攻め上がりを増やして攻撃に厚みを加える考えだ。

 一方で、ビルドアップの部分を反省する。この日のセンターラインは18年AFC U-16選手権優勝メンバー中心だっただけに、精度をより高めたかったが、相手の圧力の前にミスが増えてしまっていた。

「ちょっとのパスのズレとか受け手と出し手の合わないところでちょっとリズムが掴めなかったという印象でした。長い間やっているやつらとなので合うはずのところが合わなくて悔しいですね」。全体的にフィニッシュシーンでより良い判断ができていない部分もあったため、そこはチームメートと突き詰めていく。

 U-17ワールドカップで勝ち上がるという目標がある。「海外のスカウトとかもたくさん来ると思いますし、そこで脚光浴びれば人生変わると思う。期待もありますけど、チームのためにやることが大前提」。今年5月のU-20ワールドカップで先輩ボランチのMF齊藤未月(湘南)が活躍。「(齊藤の活躍は)希望というか、ポジティブに感じました」という横川がベスト16だった先輩たちよりも1試合も多く戦うために頭と身体をフル回転させて「守備から攻撃に繋げる」。

(取材・文 吉田太郎)

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