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待望の今季第1号!! 苦悩明かした横浜FM遠藤「いいけど点は取れないよねって…」

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今季初ゴールを決めた横浜F・マリノスFW遠藤渓太

[7.13 J1第19節 横浜FM3-1浦和 日産ス]

 誤審騒動に話題が向かう中、悩める若武者にようやく光が差した。今季ここまで17試合で無得点が続いていた横浜F・マリノスFW遠藤渓太が前半38分、巧みな左足シュートで待望の今季初ゴールを記録。「自分が先制点を取れて勝てたのは嬉しい」とホッとした様子で語った。

「チームのみんなに『いつ取れるの』って言われてきていたし、ここまで試合に出てノーゴールは情けなかった。他の3人にすごく助けてもらいながら、ここまでリーグ戦を戦ってきた」。

 横浜FMは今季、リーグ得点ランキングの上位に10ゴールのFWエジガル・ジュニオ、8ゴールのFW仲川輝人とFWマルコス・ジュニオールが君臨している。しかし、左ウイングの遠藤は前節まで無得点。「ここまで苦しかった」という本音は隠しようがなかった。

「ゴール前で力むことが多かったし、よく言われるんですよね。『遠藤いいけど点は取れないよね』って。そういうのは自分でも思っていたし、難しい時期を過ごした部分は正直あった」。

 しかし、この日の一発は力みとは無縁だった。DFティーラトンからのパスを足元で受けると、華麗な足さばきから左足を一閃。「珍しくすごくいい時にボールが置けた。でも、ああいうシュートを打ててた時期もあったんです」。かつて持っていたゴールの感覚を思い出すかのような今季第1号となった。

 本来であれば、この先制点でヒーローになるはずだった。ところが後半16分、誤審による追加点が生まれ、試合の話題はさらわれた。もっとも、これもエジガルとのワンツーから左サイドを切り裂いた遠藤のシュートが、FW仲川輝人に当たったことでもたらされたものだ。

「僕が決め切っていればあんなに二転三転することはなかったし、やっぱり判定うんぬんはああいうゴールになればこっちとしてはラッキーだけで終わる話だし、逆の立場を考えたらそんな話じゃ終わらないことだと思う」。そう相手に配慮を示した背番号11は「難しいところだけど、結果がゴールだったからそれがすべて」と語った。

 この日、遠藤が繰り返し語ったのはチームメート、そしてサポーターへの感謝。そして、1点で終わってはならないという責任感だ。

「チームのみんなが信頼してくれたし、サポーターの皆さんがすごく応援してくれるのも伝わっていたから、ここで1点で終わるわけにもいかないし、ここからどんどん決めることが大事。他の選手に比べたら数字も残せてないし、今からでも遅くない。それがチームの力になる」。

「僕がここで点を取れるようになれば、相手のマークがどんどん分散する。自分の残り試合にかけて、得点能力や決め切る力がこれから優勝を狙うにあたって重要になる」。これで8試合連続フル出場。名門クラブの主力を担う21歳はこんなところで立ち止まるつもりはない。

(取材・文 竹内達也)
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