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悩める遠藤を支えた横浜FM喜田「彼の働きを僕らは分かっていた」

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FW遠藤渓太(右から2人目)のゴールを喜んだMF喜田拓也(左から2人目)

[7.13 J1第19節 横浜FM3-1浦和 日産ス]

 待望の今季初ゴールに「チームメートのおかげ」と何度も繰り返した横浜F・マリノスFW遠藤渓太だったが、とりわけ支えになったのはMF喜田拓也の存在だったという。「あの人は心の底から自分のことを分かってくれている」(遠藤)。それを本人に伝えると、「特に何かしたわけじゃない」とやや照れ笑いを浮かべながら後輩への思いを語ってくれた。

「渓太ね、渓太……」。そう感慨深そうに発したキャプテンの喜田だが、続いた言葉は力強かった。「彼自身も思うところはあっただろうし、苦しい思い、悔しい思いはあったと思う。前線の選手で一人だけ取っていなかったというのは、彼が一番思っていたと思うので」。

「でも、僕らチームメートは点こそ取っていなくても、渓太の走りで取れた点もあれば、アシストももちろんあったし、そういったところを見逃していない。点はなくてもチームへの貢献度、ハードワーク、スペースを空ける走りは、見えづらいことかもしれないけど、彼の働きを僕らは分かっていた」。

 喜田にとって、同じ横浜FMアカデミーで育った遠藤は3学年下。自身はプロ入りして3年間、リーグ戦でほとんど出番を得られなかった一方で、1年目から安定した出番を得てきた遠藤に「リスペクトがある」のだという。

「僕なんかより全然すごいと思う。素直に1年目からこういう舞台で試合に絡むのは僕にはない経験だし、それは彼が掴んだもの。僕は年下であってもリスペクトするところはあると思っているし、それは他のチームメートも同じ。尊重してピッチに立っているので、渓太で言えばゴールを取っていないからダメだとか、信頼しないということはしない」。

 だからこそ「こうやって結果が出ることで彼の思い切りが増せばいいし、チームに対する忠誠心や貢献が報われて素晴らしいゴールが入ったと思っている。チームのためにハードワークを続けることはピッチに立つ以上は必要だし、なおかつゴールを求めていくと思う。それをサポートできれば」と述べ、今後も変わらぬプレーを期待しているようだ。

(取材・文 竹内達也)
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