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「ヴィッセルらしくない」大型FW三浦敏邦がハットトリック。神戸U-18が広島ユースとの打ち合いを5-4で制す!

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ヴィッセル神戸U-18FW三浦敏邦はハットトリックの活躍

[7.13 高円宮プレミアリーグWEST第10節 広島ユース 5-4 神戸U-18 吉田サッカー公園]

「ヴィッセルらしくない」大型FWが3発! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019WESTは13日に第10節を行い、サンフレッチェ広島ユース(広島)とヴィッセル神戸U-18(兵庫)が対戦。FW三浦敏邦(2年)のハットトリックの活躍によって5得点を奪った神戸が5-4で勝利した。

 前期を終えた時点での成績は4勝5敗と満足の行かないシーズンを送る神戸U-18。巻き返しのために重要な後期初戦で大暴れしたのは、野田知監督が「うちらしくないタイプ」と評するストライカーの三浦だった。

 指揮官の言葉通り、足元の技術に長けた選手が多い神戸の中で、粗削りなプレーは良くない意味で目立ってしまう。ただし、184cm、79kgの恵まれたフィジカルを活かしたポストプレーと強引な突破は魅力十分だ。

 開幕戦から途中出場を中心に出場機会を重ね、第4節のアビスパ福岡U-18(福岡)戦では初スタメンも経験したが、「Bチームでプレーさせたり、Aチームに上げたりして心を揺さぶっている」(野田監督)ため、第7節からはベンチ外となっていた。

 久しぶりのスタメン入りを果たした三浦は「最近はベンチにも入れていなかったので、ここでチャンスを掴もうと思って試合に挑んだ」と振り返るが、緊張で思うように身体が動かなかったため、序盤は特徴であるポストプレーを発揮する場面はごくわずか。チームとしても、U-17日本代表帯同中のMF山内翔主将(3年)が欠場した影響と、広島が見せたアグレッシブな守備に苦しんだことによって、思うようにボールを繋げない時間が続いた。前半14分にはCKから広島DF松本太一(2年)に先制点も献上したが、悪い流れを断ち切ったのは三浦だ。

 ここまでは途中出場で存在感を示しながらもプレミアで無得点が続いていたため、「Aチームでは自分の得意なプレーしか通用していなかったので、Bチームでプレーする時は苦手なプレーを伸ばそうと考えていた」。そうした取り組みが実り、30分には左サイドを抜け出したMF佐々木貴哉(2年)のパスをゴール前で合わせえて同点ゴールをマーク。36分にも高い位置でボールを奪った佐々木のアシストから2点目を奪った。ゴール前で合わせる動きは苦手としていたが、「2点ともボールが来るなと思ったので、相手がいない所に動けばシュートが打てると思った」と話すように、イメージ通りのゴールだったという。

 3-2で迎えた後半も三浦は歓喜を呼び込む。6分に佐々木が得たPKのチャンスはチームメイトがGKに止められてしまったが、「外すような気がしていたので狙っていたらボールがこぼれてきた」と落ち着いて押し込み、ハットトリックを達成した。その後も打ち合いが続いたが、5-4で神戸が勝利。ヒーローとなった三浦は「まさか3点も獲れるとは思わなかった」と満面の笑みを浮かべた。

 中学時代に所属した千里丘FCでは主にMFとしてプレーしており、FWになったのは神戸に入ってから。経験したことのないポジションと苦手と口にするパスサッカーに戸惑った。Aチームに絡めないまま1年目を終えた三浦に対し、中学時代のチームメイトであるMF佐伯清之助(2年)は1年目から主力として活躍。「中学の頃から佐伯は凄いと思っていたけど、負けてられない」と口にする三浦は、寮で一緒だったU-18チームOBのFW佐々木大樹(現・パルメイラス)のアドバイスを参考にFWとして訓練を重ねた。加えて、筋トレにも励んだ成果もあり、徐々にFWとして様になってきた。
 
 まだまだ足りない点も多く、この日の活躍だけではスタメンに定着できるとは言い切れない。本人もアピールが足りないことは十分に承知しており、「とりあえず今年はスタメンを獲って、来年は中心選手になりたい」と今後の活躍を誓った。

(取材・文 森田将義)
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