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新体制リーグ初勝利もたらす1G1A! 福岡MF松田力「ボールがスーパーだった」

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自身の得点を含む全2ゴールに絡んだMF松田力

[7.14 J2第22節 町田0-2福岡 町田]

 取り返すチャンスはすぐにやってきた。アビスパ福岡のMF松田力は決定機を逃した直後の前半34分、MF鈴木惇のFKに頭で合わせて先制点をマーク。後半6分にはFW木戸皓貴の追加点もアシストし、新体制でのリーグ戦初勝利に大きく貢献した。試合後、「最初のビッグチャンスで取れなかったんですけど、次のセットプレーで取れたので良かったです」と安堵の表情で振り返っている。

 開始から町田のペースで進んだ中、最初に決定機を迎えたのは福岡だった。前半29分にFW森本貴幸が長距離ドリブルでPA内左に持ち運び、右からフリーで駆け上がった松田に届ける。しかし、松田が右足で合わせたボールは町田GK増田卓也にブロックされた。

 劣勢の展開で迎えたチャンスを生かせなかったが、その5分後に名誉挽回のゴール。敵陣の右で獲得したFKから鈴木が左足でカーブをかけたクロスを送ると、マークするFW土居柊太に「駆け引きで勝った」松田がPA内中央にフリーで飛び込み、DF藤井航大を越えたボールにうまくヘディングで合わせた。

「(鈴木からの)ボールはスーパーに良かったですし、僕は位置取りで前に人(今回は藤井)がいてもあんまり関係ないので、そこはボールを見てしっかりと決めることができて良かったです」(松田)

 また、今節の勝利を語る上で、森本を頂点に2シャドーの松田、木戸で形成する前線トライアングルの守備での働きも見逃せない。前からタイミングを図ってプレスをかけ、ボール奪取から何度も絶好機に結びつけた。

 久藤清一監督は町田戦に向けて用意していたものだったと明かし、「奪えそうという時にシャドーが飛び出せるか、カウンターをできるか。あとは奪った時はウイングバックも行こうというのがしっかりできていた」と選手たちを称えている。

 象徴的だったのが後半6分のシーンだ。森本が高い位置で藤井からボールを絡め取り、間髪をいれずに裏へ送ると、PA内右に抜け出した松田がマイナスにパス。最後は木戸が右足のシュートを決め、前線のユニットで攻撃を完結させた。

「森くん(森本)が頑張ってあそこで(相手からボールを)取ってくれて、しっかり僕に出してくれたのが全てかなと。そこは感謝したいですね」(松田)

 リーグ後半戦のスタートを飾る新体制初白星。その中心にいた福岡の切り込み隊長は「まだ1勝しただけなので、ここから連勝していかないといけないと思います」と、さらなる巻き返しを誓った。

(取材・文 阿部哲也)
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