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自陣からの独走ドリブル&追加点導くボールハント…“怪物・森本”coming soon

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1トップで先発出場した福岡FW森本貴幸(15番)

[7.14 J2第22節 町田0-2福岡 町田]

 復活へと着実に近づいている。新体制の発足後、出場機会を増やしているアビスパ福岡のFW森本貴幸。今節の町田戦では1トップとして存在感を示し、1-0の後半6分にFW木戸皓貴の追加点につながる前線からのボール奪取を見せた。自身も「コンディションがすごく良くなっている感覚はある」と手応えを感じているようだ。

 風向きが変わったのは指揮官の交代後だった。昨季リーグ戦27試合で6得点を記録した森本は、今季就任したファビオ・ペッキア前監督の下で出番は16試合中、途中出場での4試合のみ。しかし、久藤清一監督体制になってからは今節も含め、6試合中5試合に出場している。そのうち2試合でスタメン起用され、第20節・山口戦(2-4)では初先発に応える今季初得点を挙げた。

 この試合では最前線からの鋭いチェイシングで貢献。さらに攻撃でも見せ場を作った。前半29分に自陣の左サイドで町田DF藤井航大を振り切ると、スピードに乗ったドリブルでPA内左に進入。フリーで走り込んだMF松田力へのラストパスはゴールにつながらなかったが、チームは同34分にセットプレーから松田のヘディング弾で先制した。

 後半6分には「感覚的に行けると思った」と敵陣で藤井にプレッシャーをかけてボールを奪い、倒れながらスルーパスを供給。PA内右に抜け出した松田の折り返しからFW木戸皓貴の追加点が生まれた。

「監督が清さん(久藤清一)になってから練習も変わったので、コンディションがすごく良くなっている感覚はあった。こうやって試合で先発で使ってもらって期待に応えようと思っていたので、今日は勝ちに貢献できて本当に良かった」

 リーグ前半戦で一時最下位に沈んだ福岡だったが、今節の勝利でJ3自動降格枠の21位から残留圏内の19位に浮上した。「今日は後半戦一発目で、みんな新しいシーズンがまた今日から始まるという気持ちで臨んだので、本当にこの勝ちは大きい」。自身と重ねるように語った森本は「いいスタートが切れたので、この勝ちを今後につなげられるように戦っていきたい」と、ここからチームとともに上昇気流に乗っていく。

(取材・文 阿部哲也)
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