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前日はCBで好守のU-17日本代表DF半田陸、今度は右SBで攻撃力発揮

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U-17日本代表DF半田陸(山形ユース)はこの日、右SBとして攻撃力を発揮

[7.14 国際ユースin新潟第2節 U-17ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 0-3 U-17日本代表 新発田市五十公野公園陸上競技場]

 地元・山形の隣県・新潟での国際大会。スタンドに名が記された弾幕も張られる中で、U-17日本代表のチームリーダーが躍動した。前日、CBとして再三好守を見せていたDF半田陸(山形ユース)はこの日、右SBとして先発出場。前半にはCB鈴木海音(磐田U-18)からの縦パスを引き出して右サイドを突破すると、DFとGKの間に絶妙なラストパスを通した。

 2度ビッグチャンスを演出したが、味方のシュートがいずれも枠を外れてアシストにはならず。だが、スピードを活かした攻守や1対1の強さを特長とするDFは、「久しぶり」という右SBのポジションでも攻撃性能の高さを披露していた。

 前日のU-17メキシコ代表戦は、左SBとしての経験が浅い藤田譲瑠チマ(東京Vユース)をサポート。藤田が背後を取られたようなシーンでも的確なインターセプトやシュートブロックでゴールを守り、藤田の思い切りの良いプレーを引き出していた。身長は176cmと決して大柄ではないが、CBとしてもU-17日本代表にとって欠かせない存在。その半田は「(CBでもSBでも) どっちでも良いプレーができるように。色々なポジションを高いレベルでできれば」と語り、どちらのポジションでのプレーになっても、強みを発揮してチームに貢献する構えでいる。

 主将として優勝したAFC U-16選手権から間もなく1年。今年3月には高校在学中の選手としては山形史上初となるプロ契約を結び、5月のJ2千葉戦でクラブ最年少記録となる17歳4か月11日でのプロデビューを果たした。半田は「(現在は)トップの練習にほとんど参加していて、準備の速さや、ボールを扱うところは少しずつ成長できているのかなと思います」と口にする。

 10月のU-17ワールドカップまであと3か月半。それまでに自分のレベルを少しでも引き上げる。「個人的には失点をしないように周りをもっと動かして前でボールを奪いきったり、行くラインの高さをもうちょっとはっきりと決めれるようなコーチングをしていきたいです。ボールを扱うところはまだまだだと思いますし、ヘディングとかもこの身長の高さ(176cm)なので駆け引きとかを学んでいきたいと思います」。将来、海外での活躍を目指す「山形の星」にとって、U-17ワールドカップは大きなチャンス。U-17日本代表の勝利のために戦う上で、自分の強みも世界でしっかりと表現する。

(取材・文 吉田太郎)

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