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イニエスタとの1対1を振り返る湘南DF山根「飛び込んだら絶対にかわされちゃう」

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1対1でイニエスタを止めるDF{{山根視来】

[7.14 J1第19節 湘南3-1神戸 BMWス]

 前半からMFアンドレス・イニエスタが魅せるプレーが続いていた。しかし湘南ベルマーレのDF陣は慌てず、粘り強く対応。後半の逆転劇へと繋げた。

 前半12分、イニエスタはFWダビド・ビジャとのワンツーでエリア内に侵入する。そしてDF山根視来と1対1で対峙。ボールキープから交錯して転倒するが、ノーファウルと判定された。

 この判定に納得がいかないイニエスタは木村博之主審に説明を求めるしぐさを見せていた。そして何より、ベンチ前のトルステン・フィンク監督がオーバーアクションで不服を訴えていたのは印象的だった。

 ただこの場面について山根は「飛び込んだら絶対にかわされちゃう相手なので、何とかシュートをブロックしようと考えていた」という。とにかく「失点するわけにいかないという思い」でいたといい、「そこはよかったのかな」と対応の正当性を主張した。

 さらに山根は同点弾の起点にもなるプレーを見せた。後半24分、右サイドを突破したMF古林将太のクロスをFW山崎凌吾が押し込んで得点になったが、古林にパスを展開したのが山根だった。「将太くんはスプリント能力のある選手なので、使わない手はない。すごくいい抜け出しをしてくれたので、いい攻撃だったと思います」。

「最後のところで僕たちの土俵に引きずり込めるように、僕たちはジャブを70分間打ち続けている。自分たちは強度の高い動きが一番できるチーム。ラスト15分でああいう展開に持ち込めたら、チャンスはかなり大きくなってくるのかなといつも思っています。だから追加点を入らなかったこと、今日はそれに尽きると思います」

 5月末から5連敗を喫していた湘南だが、前節の名古屋戦を2-0で制すると、今年3月以来となる今季2度目の連勝を飾った。ただし「今日は逆転できましたけど、先制点を決められた」とまだまだ満足のいく戦いが出来ていない。

「僕たちは連戦だろうが夏だろうが、練習を大事にしているクラブなので、調整という言葉はあまりない。選ばれた11人がしっかりといいサッカーが出来るように頑張っていくだけ」

 勝ち方を思い出した湘南が、暑い夏を突っ走る。

(取材・文 児玉幸洋)
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