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金崎夢生が古巣からゴールも…鹿島が最下位・鳥栖に競り勝ち3連勝

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決勝点のMF白崎凌兵がDF小池裕太と抱き合う

[7.20 J1第20節 鹿島2-1鳥栖 カシマ]

 鹿島アントラーズはホームでサガン鳥栖と対戦し、2-1で競り勝った。1-0の前半26分、昨季途中まで所属したFW金崎夢生に同点ゴールを決められた鹿島だが、同35分にMF白崎凌兵が決勝点。リーグ戦3連勝で6試合負けなし(4勝2分)となった。

 2連勝中の鹿島は前節の仙台戦(○4-0)から先発3人を変更。GKクォン・スンテ、MFレオ・シルバ、MF土居聖真の3人が欠場し、代わってGK曽ヶ端準、MF名古新太郎、FW伊藤翔が先発した。曽ヶ端は12試合ぶり、名古は4試合ぶり、伊藤は2試合ぶりのスタメンとなった。
 最下位の鳥栖は前節の広島戦(●0-2)から先発4人を変更。FWフェルナンド・トーレス、MF高橋秀人、MF安庸佑、DF小林祐三がベンチスタートとなり、柏から期限付き移籍で加入したDFパク・ジョンスが移籍後初先発を果たしたほか、MF福田晃斗が2試合ぶり、MF三丸拡が4試合ぶり、FW豊田陽平が6試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 鹿島は前半12分、伊藤の強烈な右足ミドルが右ポストを直撃して真横に飛び、左ポストを叩いて跳ね返った。わずかなところでゴールとはならなかったが、同19分にカウンターからMFレアンドロがドリブルで持ち上がると、ゴール前にパスしたこぼれ球に自ら詰めたところでDF高橋祐治のスライディングタックルに引っかかった。これがPKの判定となり、自らキッカーを務めたレアンドロが冷静にGKの逆を突いてゴール右に流し込んだ。

 先制を許した鳥栖だが、失点から3分後の前半23分、同点に追いつく。左サイドでボールを受けた金崎がドリブルで中央に切れ込み、右足でシュート。これに逆サイドからMF松岡大起が飛び込んだが、ボールはそのままゴール右隅に吸い込まれた。松岡の位置がオフサイドだったとして副審の旗が上がったが、家本政明主審は越智新次副審と協議の上、松岡はボールに触れておらず、その飛び込みも相手のプレーに影響は与えていないとして鳥栖の得点を認めた。

 鹿島の選手たちは激しく抗議したが、金崎の同点ゴールで試合は振り出しに。昨年7月に鹿島から鳥栖に移籍した金崎は、移籍後初のカシマスタジアムで古巣からゴールを奪う形になった。試合が激しさを増す中、2点目を決めたのは鹿島。前半35分、DF永木亮太からの縦パスにレアンドロが反応し、右サイド深い位置からマイナスに折り返すと、白崎がDF原輝綺と競り合いながら右足を伸ばした。難しい体勢からのシュートがGKの頭上を越え、必死にカバーに戻った高橋祐もクリアし切れず。白崎の2試合連続今季5得点目で鹿島が2-1と勝ち越した。

 1点ビハインドで前半を折り返した鳥栖は後半15分、福田に代えて安を投入。安は中盤の右サイドに入り、松岡がボランチにポジションを変えてMF原川力とダブルボランチを組んだ。鹿島は同19分、白崎の右クロスをレアンドロが落とし、FWセルジーニョが反転しながら右足ボレーで狙ったが、GK高丘陽平が至近距離でセーブ。試合を決定づける3点目が取れず、試合は1点差のまま推移した。

 鳥栖は後半37分、FWイサック・クエンカに代えてMF高橋義希、同39分に豊田に代えてフェルナンド・トーレスを送り込む。交代枠を使い切って同点ゴールを目指すが、終盤も鹿島に押し込まれる時間が続き、後半45分には高橋祐が2枚目の警告で退場。最後は10人となり、チャンスらしいチャンスをつくれないままタイムアップを迎えた。

(取材・文 西山紘平)

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