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プレミア1勝9敗の愛媛U-18、この夏を飛躍の契機に…DF谷岡主将「勝ちを掴みたい」

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愛媛FC U-18のDF谷岡昌主将(3年)

[7.21 日本クラブユース選手権U-18大会H組第1節 横浜FMユース3-1愛媛U-18 宮城総合]

 2012年以来の高円宮杯プレミアリーグWEST復帰を果たした今季、愛媛FC U-18は第10節を終えて1分9敗と大きく苦しんでいる。しかし、クラブユース選手権ではリーグ戦の結果は関係ない。主将のDF谷岡昌(3年)は「クラブユースはクラブユースで切り替えて、勝ちというものを掴みたい」と意気込み、群馬の地にやってきた。

 リーグ戦10試合で重ねた勝ち点はわずか『3』。昨季のプレーオフを制し、悲願の最高峰リーグに返り咲いた愛媛だが、その道のりはなかなか平坦ではない。「勝ちが全然なく、引き分けもなく負けている」(谷岡)。そう振り返るしかないくらい、苦しい闘いぶりが続いているのが現状だ。

 しかし、クラブユース選手権開幕節の横浜F・マリノスユース戦を見る限り、実力が圧倒的に劣っている様子は感じられない。GKを巧みに使ったビルドアップは関東王者にも通用し、リズムを握れた時間帯には決定機を連発。谷岡は「関東1位のマリノスさんに通用した部分はあったので、多少は自信を持って良い」と前向きに語った。

 そうした戦術の熟成ぶりは、愛媛ユース出身でクラブOBの青野大介監督と、2年後輩にあたるトップチームの川井健太監督が協力し、一貫したプレーコンセプトを構築してきた成果だ。「個の能力差と言ってしまえば指導者の仕事はない」(青野監督)という心構えで、選手たちの成長を促しているという。

 だからこそ敗れても選手たちがやるべきことは明確。「まずは1対1とか、自分がどれだけできるかを試したい。逆にビルドアップはどことやってもできる自信がある。今日も長いボールを使って、ミスはあったけど自分の出せるものを出せたと思う」と語った主将は「崩れてしまう時間が長かった」と反省点を指摘し、この敗戦を次に活かしていく構えだ。

 また谷岡にとってこの夏は、プロ入りという夢を掴むための舞台でもある。同期のDF三原秀真(3年)がU-18日本代表に招集され、「負けていられないなという気持ちはある」。自身も持ち味のビルドアップと粘り強い空中戦を活かし、「代表にはなれなくても将来プロで生き残る選手になりたいので、そこを目指して頑張る」と意欲を燃やしている。

 グループリーグは残り2試合。得がたい経験をさらに重ねていくためには、次のステージに進む必要がある。「1年目だけどプレミアにいるというプライドを持ち、まずはグループリーグを突破してトーナメントに上がるという気持ちは全員が持っている」(谷岡)。愛媛の夏はまだ始まったばかりだ。

(取材・文 竹内達也)
●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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