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「だからリバプールもCL決勝に行けた」手応え語る徳島のオランダ人DFヨルディ・バイス

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徳島DFヨルディ・バイスがセットプレーの重要性を語った

[7.21 J2第23節 町田0-3徳島 町田]

 センターバックながら今季ゴール数をチーム2位タイの『4』に伸ばした。前半アディショナルタイム5分にFKの流れから追加点を奪った徳島ヴォルティスのオランダ人DFヨルディ・バイス。2018-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)を制したリバプールを例に挙げ、セットプレーの重要性を説いている。

 ヨルディ・バイスは1-0の前半アディショナルタイム5分、左サイドのMF野村直輝からのFKをファーのMF岩尾憲がGK福井光輝に寄せられながら頭で折り返すと、そのボールをガラ空きのゴールにヘディングで押し込んだ。

「ファーサイドにボールが行って(岩尾)憲がヘディングした時に一瞬、ボールがゴールに向かっているか悩んだんですけど、確信が持てなかった。ゴールに向かったのが分かっていたら、あの時にボールに触らずに憲にゴールを与えるつもりだったんですけど、分からなかったので、あの場面では自分が点を取りました」

 迷いがあったことを明かしつつも、後半に向けて貴重な2点目となったのは間違いない。自身も「チームにとって意味のある得点ができて本当に良かったです」と喜んでいる。そして「毎週、異なったパターンの練習をしている」セットプレーがゴールにつながったことも大きかったようだ。

「やっぱりチャンピオンズリーグに出るチームはセットプレーで得点をしている。セットプレーはゲームを変えたり決定づけるものになるので、今後もセットプレーでしっかり点を取っていきたいです。本当にリバプールのようなチームがそういう風に試合を変えている。なので、この間のチャンピオンズリーグも決勝に行けたと思うし、(自分たちも)しっかり続けていきたいです」

 決勝でトッテナムを2-0で下して14年ぶり6度目の優勝を飾ったリバプールは、セットプレーを武器の1つにしていた。“アンフィールドの奇跡”と呼ばれたバルセロナとの準決勝第2戦(4-0、2戦合計4-3)で、大逆転劇をもたらす決勝点が右CKからの見事なクイックリスタートだったことは記憶に新しい。

 今節はそのセットプレーを味方につけた徳島だが、前節の柏戦(1-2)では最終盤まで1点をリードしながらCKからの2失点で逆転負けを喫していた。守備面で苦い記憶があった中、町田戦ではヨルディ・バイスを中心に相手の攻撃をシャットアウト。「今日は本当にセットプレーも含めてディフェンスがすごく良かった」と手応えを語っている。

 上位争いに食らいつく7月初勝利。「この数週間、チームが1つになっていて、同じ方向を向いていると感じている。今後もこういう試合をしっかりと続けていけば、もっと今日の試合が意味のあるものになってくると思います」。見据える先にあるのは6年ぶりのJ1昇格だ。

(取材・文 阿部哲也)
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